卵焼きといえば、彩りもよくお弁当に入れる方も多いと思います。
お弁当や朝食には、卵1個で十分な卵焼きが作れるのをご存じですか?
朝から出汁や味醂など色々な調味料を計りながら作るのは、少々面倒な感じがするかもしれません。
そんな時は「白だし」です!白だしを使うだけで上品な味になり、何より、色々な調味料を使わずに済むのです。
卵1個と白だしの組み合わせは最強だということが分かりました。その比率を覚えておくと、とても楽に作ることができます!
しかし、「白だしを使うとだし巻き卵じゃないの?」という疑問も出てきました。
そこで今回は、卵1個と白だしを使った黄金比や、お弁当にも便利なアレンジ方法、また注意点、卵焼きとだし巻きの違いなどをご紹介いたします。
是非あなたも一緒に美味しい卵焼きを作りましょう!
卵焼きは卵1個と白だしと水で黄金比の完成!
卵焼きは人によって作り方が違うと思います。私は、普段卵焼きを作るときは、出汁や味醂やお砂糖を入れたりしています。
しかし、毎日のお弁当作りや朝食の準備はあまり時間をかけたくないのが本音です。
そんな時は、「白だし」を使うととても美味しく、しかも手間がかからないのでとても楽に作ることができます!
私が、実際に作って試した一番美味しい黄金比率をご紹介いたします!
絶品の卵焼きの黄金比はこれ!
それでは、卵1個に対して白だしはどれくらい入れれば美味しく出来上がるかをご紹介いたします。
- 卵 1個
- 白だし 小さじ1
- 水 小さじ2
※甘めがお好みなら、砂糖を小さじ1足して下さい。
1:1:2って覚えれば簡単だね!
砂糖を入れる場合は、1:1:1:2って覚えよう!
白だしと水を入れることで、水っぽくならないかご心配の方もいらっしゃるかと思います。
しかし、白だしだけだと味が濃くなってしまう場合があります。
また、何の調味料も入れずに卵だけを焼くとかたくなってしまいます。
そこで白だしと水を加えることで、味が濃くならずかたくならないので、美味しい卵焼きを作ることができるのです!
この比率なら、卵の風味を逃がすことなく簡単に作ることができます。
卵焼きとだし巻き卵の違いって何?
私は、白だしを使った卵焼きは「だし巻き卵」じゃないのかなという疑問が出てきました。
そこで調べてみたところ、だしで有名なヤマキでは卵焼きについて以下の様に説明されています。
「厚焼き玉子」と呼ばれることもある関東風の卵焼きは、長方形に厚く巻かれていて、砂糖や醤油が使われている関係から、表面には適度にこんがりとした焦げ目がつきます。
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では続いて、だし巻き卵について見てみましょう。
薄口醤油を使用する関西風の卵焼きは、薄くあっさりとした色味が特徴で、形も楕円形やかまぼこ型になることが多いです。基本的には「だし巻き卵」というと、関東風の卵焼きではなく、だしをたっぷり使った関西風の卵焼きのことを指します。
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関東風のものを「厚焼き玉子」、関西風を「だし巻き卵」と呼ぶことが多く、どちらも卵焼きの一種ということなんですね。
また、調味料の違いもあります。卵焼きは塩や出汁、砂糖などの調味料が入るのに対して、だし巻き卵は出汁だけを混ぜて焼きます。
料理研究家のゆかりさんによりますと、関東風と関西風には他にもこのような違いがありました。
関東風の卵焼き
- 卵焼きの味付けは、砂糖が入って甘い味付けになっている。
- 関東の卵焼き器は、「東型」といって正方形の形。
- 関東の卵焼きは、奥から手前に向かって巻いていく。
関東風の卵焼きは砂糖も入っているので、少し焦げ目をつけて一回で巻いていきます。そのため、仕上がりは少しかためです。
次に、関西風の卵焼きはどうなのでしょうか?
関西風の卵焼き
- 関西風の卵焼きは、ふんだんに出汁を使って作る。
- 関西の卵焼き器は、「西方」といって長方形の形。
- 関西の卵焼きは、手前から奥に向かって巻いていく。
関西風の卵焼きは、たっぷり出汁を入れるので、ふわふわな仕上がりになります。
また、関東風とは違い、関西風は何回も薄く焼いて巻いていくので、卵焼き器が長方形で卵を返しやすくなっているのです。
関東風と関西風ではこのような違いがあるのを私は初めて知りました。
ですが、地域や専門家によっても「卵焼き」の呼び方は異なるため、実は明確な線引きはされていません。
私の家ではどちらかといえば関西風で、卵焼き器も長方形です。
しかし、出汁だけの時もありますが、砂糖を入れて甘い卵焼きを作ることもあります。
私だけではなく、各地域やご家庭で作り方や味付けなども様々だと思います。
だし巻き卵も卵焼きの一種だと知って疑問に思っていたことが解消されました!
卵1個でお弁当の卵焼き!卵焼き器とレンジ編
それでは、黄金比がわかったところで、お弁当に便利な卵焼きの作り方を見ていきましょう。
卵焼きは、卵焼き器で普通作りますが、電子レンジでも簡単に作ることができるのをご存知ですか?
お弁当の卵焼きを卵焼き器で作る場合
先ほどもお伝えしましたが、私は長方形のフライパンで卵焼きを作っています。
正方形の卵焼き器は使ったことがありませんが、機会があれば使ってみたいと思ってます。
長方形の卵焼き器で作る、お弁当用の卵焼きの作り方はこちらです!
材料は上記の卵1個、白だし小さじ1、水小さじ2です。
- ①卵1個を割り入れ、白だしと水を入れて混ぜる
白身を切るようにして混ぜるようにしましょう。
- ②油を引いて卵液を卵焼き器に流し込み、全体に広げる
できれば油はキッチンペーパーを使って油をぬりましょう。しっかりと油を塗ることで綺麗に巻いていくことができます。
- ③縦半分に折りたたみ、巻いていく
(半分にだけ流し込んで巻いてもいいです) - ④卵の前に卵液を流し込みまた半分にして巻いていく。
卵がなくなるまで続けましょう。
- ⑤卵焼き器から取り、キッチンペーパーを巻いて少し寝かせる。
卵焼きを切ったら完成です。
だいたい、卵焼き器で半分にして3切れできます。半分にして巻いていくので、卵1個でもしっかりと厚みが出ました。
丸いフライパンで作る場合も、最初に巻くときは半分にして同じ容量で作って下さい。
お弁当の卵焼きを電子レンジで作る場合
卵焼きは、電子レンジでも簡単に作ることができます!電子レンジだと油も使わないのでヘルシーに仕上がります。
私はスクランブルエッグを作ろうと思い、時間やワット数など関係なく普通に電子レンジにかけたら爆発させてしまったことがあります。
それ以来、「卵=爆発」と思い込み、電子レンジで作ることはありませんでした。
しかし、友達のお母さんに「いつもお弁当の卵焼きは電子レンジで作っているよ」と聞いたので、作ってみることにしました。
- ①耐熱性のタッパーに材料(黄金比の卵液)を入れ、よくかき混ぜる。
この時も、白身が残らないようにしましょう。
- ②混ぜ終わったら、ふんわりラップをして600Wで30秒加熱する。
- ③一回取り出し、全体をよくかき混ぜもう一度600Wで20~30秒加熱する。
- ④タッパーからラップに移し、形を整える。キャンディーみたく結ぶと綺麗な形になります。
※こちら30秒加熱をしたら少しかたくなってしまったので、調節しながら行って下さい。
- ⑤10分くらい冷ましたら切る。
今回は、時間やワット数などしっかり聞いて作ったので爆発することもありませんでした。
しかし、レンジをかけすぎると卵がかたくなるので、注意が必要だと思いました。
また、ラップに包む際に熱くてうまくできなかったので、ペタッと薄めになってしまいました。
電子レンジで作る時は、目を離すことができないから、時間に余裕があるときの方がいいね!
また、タッパーからラップに移したあと、卵がタッパーにこびりついてしまいます。気になる方は、先に油を周りに塗るとこびりつかなくていいですよ♪
卵焼きにアレを入れるだけでふわふわに!
私は、卵焼きにたまに隠し味として「マヨネーズ」を入れます。
マヨネーズを入れると、ふわふわの卵焼きになるのです!
最初は、マヨネーズを入れることで、油を少なめにできるかなという理由でした。
卵焼きを作るのに油も使うので、多めの油で作るならマヨネーズでも良さそうだなと思い、卵液に混ぜて作ってみたのが始まりです。
ですが、食べてみたらふわふわの卵焼きで、冷めてもかたくならないので、今はマヨネーズを入れて作っています。
でも、なぜふわふわでかたくならないのでしょうか?キューピーのページにこちらが載っていました。
厚焼き玉子が時間が経つとかたくなってしまうのは、加熱する時にたんぱく質がかたく結合してしまうから。卵にマヨネーズを加えると、乳化された植物油や酢が、加熱によるたんぱく質の結合をソフトにし、ふわふわに。しかもこの乳化された植物油は冷めてもかたまらないから、やわらかいままです。さらに、酢のはたらきにより仕上がりもきれいなたまご色に。
キューピーマヨネーズ
確かに色もきれいな黄色です。いつもは、卵焼き器で作りますが、電子レンジで上記と同じように作ってみました。
タッパーで作ったのですが、マヨネーズが入っていることで、ラップに移すときに楽にとれました!
今回は混ぜる際に、白身をしっかりと混ぜ切れていなかったようで、少し白身が残ってしまいました。
しかし、ふわふわで子供達も喜んで食べてくれました。
私の子供は、マヨネーズが嫌いな子が二人いるのですが、もちろん気づくことなくペロッと完食してくれました。
卵1個分の卵焼きのカロリーと栄養分と注意点
ところで、卵1個分の卵焼きのカロリーはどれくらいなのでしょうか?
また、卵は栄養豊富と聞いたことがありますが、卵の栄養分や注意点についても調べてみました。
卵1個分卵焼きのカロリーはどれくらい?
まずは、下記が卵のサイズとg数になります。私が使っている卵はMかLサイズです。
LL赤色70g以上 76g未満
L橙色64g以上 70g未満
M緑色58g以上 64g未満
MS青色52g以上 58g未満
S紫色46g以上 52g未満
SS茶色40g以上 46g未満
日本卵業協会
文部科学省のホームページで、卵類で確認したところ100gからの計算しかありませんでしたが、卵100gで151kcalとなります。
カロリーSlismのページによると、卵Mサイズの場合、60gで91kcalだそうです。
白身が多くなる分、卵のカロリーも高くなることがわかりますね。
今回はMサイズの60gで計算していきたいと思います。
私の家では、ヤマサの白だしを使っています。100mlで63kcalなので、そちらで計算をしていきます。
- 卵1個→60g 91kcal
- 白だし小さじ1(5ml)→5g 3kcal
- 水小さじ2(10cc)→10g 0kcal
- サラダ油小さじ1→4g 37kcal
合計131kcal
- 砂糖小さじ1→3g 12kcal
砂糖入り 合計143kcal
全てg数を計り、カロリーSlismで私が計算したものなので、目安となります。
使う白だしによってもカロリーなど変わってくるので、確認してみて下さい。だいたい、卵1個で2切れか3切れになります。
上記で作ったのは3切れでしたので、1切れ分を計算すると【131kcal÷3=約43.7kcal】となります。
ちなみに、電子レンジで作る場合はサラダ油は使わないので、94kcalで抑えることができます。
カロリーを気にしている方や、油を使いたくない方は電子レンジの方がいいですね!
卵の栄養分はすごい!
卵には栄養がたっぷり含まれているのをご存知ですか?
私自身も、栄養豊富というのは知っていますが、どんな栄養素が含まれているのか詳しくありません。
そこで卵に含まれる栄養素を調べてみることにしました。
卵白は、ほとんどが蛋白質で、その他の栄養素は卵黄に含まれます。
たまごは食物繊維・ビタミンC以外は、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど多くの栄養素を含んでいるため、栄養が豊富な食品です。
たまごが良質のたんぱく質源として言われているのは、人間の体内で合成できない9つの必須アミノ酸をバランスよく含んでいることに由来します。アミノ酸のバランスを示す「アミノ酸スコア」は最高点の100点です。
また、B2・B12・Dなどのビタミン類も豊富です。
全農
JA全農グループのホームページにもあるように、卵にはタンパク質が豊富に含まれています。
また、タンパク質を作り出すアミノ酸や、4元素以外の必須元素のミネラルも含まれています。
発育のビタミンと呼ばれるビタミンB2、血を作る際に重要な役割を果たすビタミンB12、カルシウムやリンの吸収を促進するビタミンD類も豊富です。
そして、「アミノ酸スコア」という言葉が出てきましたが、私は初めて聞きました。
「アミノ酸スコア」について、グリコのホームページによるとこう記述がしてあります。
タンパク質の栄養価を示す指標を「アミノ酸スコア」と呼びます。タンパク質を構成するアミノ酸は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸に区分されています。そして、体内で生成することのできない9種類の必須アミノ酸はそれぞれ必要量が提唱されています。食品に含まれている必須アミノ酸がどれくらい満たされているかでアミノ酸スコアは算出されます。100に近い数値であるほど理想的です。
グリコ
タンパク質をただ摂ればいいというわけではなく、タンパク質も含まれていて尚且つ、必須アミノ酸が豊富に含まれている食品を摂るのが理想です。
それがどちらも多く含まれているのが卵ということなんですね!
卵は、タンパク質だけではなく、色々な栄養が含まれていることがよくわかりました。
卵に関する注意点は?
卵が最強の栄養成分ということは理解しました。しかし、食事で卵を食べる上で気をつけることもあります。
食中毒のサルモネラ菌は聞いたことがある方も多いと思います。
サルモネラ菌は卵の不適切な調理や保存方法で繁殖し、腹痛や下痢、嘔吐などを引き起こしてしまいます。
また、消費科学研究所のホームページでは、卵の殻にサルモネラ菌が付着している場合があると記述されていました。
卵の殻に付着したサルモネラ菌が、ひびが入ったところから繁殖する場合もあるそうです。
卵を購入する際は、ヒビが入っていないか確認して、できるだけ新鮮なものを買いましょう。
卵焼きなど火を通す場合でも、しっかりと冷蔵庫保存をして使う前に出すようにしましょう。
1個の卵と白だしを使った卵焼きアレンジレシピ
卵焼きは、そのままでも美味しいですが、卵を焼く時に一緒に何か具材を入れて作っても美味しいですよね。
私は、葱や紅生姜を入れて作って食べるのが好きなのですが、子供達は葱が苦手だったり、小さい子だと紅生姜が辛い!と言って食べません。
そこで、子供達も食べられる卵焼きのアレンジを考えてみました。
しらす入り卵焼き
しらすなどの小魚は、とてもカルシウムが豊富でよく子供達にご飯に混ぜて食べさせたりしています。
しかも、ビタミンDやビタミンB12も多く含まれています!そこで、しらすを卵焼きに入れてみました。
材料は卵1個、白だし、水の黄金比1:1:2 にしらすを好きなだけ入れて、巻いていくだけです。
ただ、そのままでもしらすは味があり、入れすぎるとしょっぱくなる場合がありますので注意しましょう。
卵焼きサンド
こちらもとても簡単です。卵を焼いてお好きな具材をパンに挟むだけです。
材料
- 食パン
- マヨネーズ
- 焼いた卵
- ハムなど
※レタスやきゅうりなどご自分のお好きな具を入れて下さい!
それでは、卵焼きサンドの作り方をご説明します。
- 卵を焼く
- 食パンを焼き、マヨネーズを塗る
- 焼いた卵やハムをパンにのせ、もう一枚のパンで挟む
とても簡単で時間もかからないので、朝ごはんやお腹が空いた時などにいいですよ!
卵焼き器で作るたこ焼き
こちらは、卵1個を使って、卵焼き器で二人分のたこ焼きを作ることができます。
たこ焼き器を使うのが少し面倒な時におすすめです♪
材料
- 卵 1個
- 白だし 小さじ1
- 薄力粉 70g
- 水 250ml
- タコ 40~50g
- キャベツ 60g
- 葱 10cmくらい
- 揚げ玉 お好み
たこ焼きを作る材料と一緒です。他に好きな具材やトッピングをしてもいいですね!
作り方
- 食材を切る。キャベツはみじん切り、葱は小口切りにする。たこは一口大に切る。
- 大きめのボウルに卵・白だし・薄力粉・を入れ水を少しずつ加えダマにならないように混ぜていく。キャベツも加えて混ぜる。
- 中火に熱した卵焼き器に油をひき、2を流し込み葱を全体に散らす。
- 手前の方にたこ・揚げ玉をのせる。生地が半熟状になってきたら奥から手前に折る。
- 火加減を弱火にし、中まで火が通ったらお皿に盛り付ける。
- ソースやマヨネーズ、鰹節などお好みでトッピングして完成。
四角いたこ焼きだと、とてもボリュームがあるような感じがしますね。
たこ焼き器でワイワイ作るのも楽しいですが、四角いたこ焼きもまた違う雰囲気が味わえますよ!
まとめ
- 卵1個と白だし、水を使った卵焼きの黄金比は1:1:2。
- だし巻き卵は卵焼きの一種。また、卵焼きには関東風と関西風がある。
- 卵1個でお弁当用の卵焼きを、卵焼き器(フライパン)や電子レンジで作ることが可能。
- 卵焼きにマヨネーズを入れると、ふわふわで冷めてもかたくなりにくい。
- 卵1個分の卵焼きのカロリーは131kcalで、1切れのカロリーは約43.6kcal。
- 卵の栄養分は、タンパク質が豊富で他にアミノ酸・ミネラル・ビタミンB2・B12・ビタミンDなども含まれている
- 卵はアミノ酸のバランスを示す「アミノ酸スコア」が100点。
- 卵はサルモネラ菌という食中毒に注意しなければならない
- しらす入り卵焼きやサンドイッチ、たこ焼きまで豊富なアレンジをご紹介!
卵焼きは、お弁当にも便利で卵1個と白だしがあれば、色々な調味料を合わせて混ぜなくても簡単にできます。
卵には栄養成分がたくさん含まれていて、毎日摂りたい食材ですね!
また、卵焼きをアレンジして違う料理も作ることもできますので、黄金比を覚えて色々な卵焼きやアレンジ料理を楽しんで下さいね!