キャベツは正しい方法で冷凍することでまずいという印象を変えることができます。
キャベツを冷凍すると食感が変わり、生キャベツと比べてまずいと感じる方も多いのではないでしょうか。
私もキャベツを冷凍したときに変色したり霜がつくなどしてまずくなり、捨ててしまったことがあります。
しかし、正しいキャベツの冷凍保存や解凍方法を学んだことで最後まで冷凍キャベツを楽しめるようになりました。
また、冷凍する方法を知れば、キャベツを使い切れるかと心配することもなくなるでしょう。
他にも冷凍キャベツを美味しく食べる方法や保存期間なども詳しくお伝えします。
キャベツを冷凍したときにまずいと感じる原因や冷凍するときのコツを知りたい方はぜひ、参考にしてみてください。
キャベツを冷凍するとまずい理由を解説
冷凍したキャベツがまずいのはキャベツの水分量が関係しています。
あなたは、キャベツの中に含まれている水分がどのくらいかご存知でしょうか。
文部科学省が調査し公表されているデータでは、キャベツ100gあたり水分は92.7g含まれています。
このことから、キャベツは水分の多い野菜ということが分かりますね。
キャベツの水分が冷凍すると氷の結晶に変化し、キャベツの細胞の中で結晶が膨らみ細胞組織に亀裂が入ります。
亀裂の入った細胞組織は、解凍とともに水分として流れてしまうため、繊維だけが残り食感が悪くなります。
そのために、歯ごたえのないフニャフニャした食感になります。
私も以前は冷凍キャベツ特有の食感が苦手でした。
ですが、正しい解凍や調理方法を知った今では、生キャベツよりも柔らかくて食べやすい冷凍キャベツを食べることが多いです。
酸っぱい冷凍キャベツは注意が必要
キャベツを冷凍した結果、酸っぱい匂いがしたときは注意してください。
実はキャベツは冷凍しても腐ることがあります。
腐ったキャベツを食べるのは食中毒や腹痛などの症状を引き起こす可能性もありますので気をつけましょう。
キャベツを冷凍したときに腐っているか確認するポイントをまとめました。
- 匂いが酸っぱい、異臭がする
- キャベツの葉からヌルヌルと粘り気のある液が出る
- 赤黒や黒に変色、カビが生えている
見た目でキャベツが明らかに変色していると感じたり、匂いを嗅いで変な匂いがした場合はすぐに処分してください。
私は冷凍した野菜を使用する際に、自分の目や鼻で腐っていないか確認をしてから料理に使うようにしています。
冷凍のまずい印象を変える保存と解凍方法
キャベツは正しい方法で保存や解凍することで、まずいと感じる食感が気にならなくなり美味しく食べられます。
私は正しい方法を知るまでは自己流で保存し、キャベツに霜がついたり変色したりと失敗の連続でした。
しかし、下準備で行うポイントを意識することで美味しく冷凍できます。
保存するときに気をつけたい4つのポイントをまとめました。
- キャベツの切り方は千切りや細切りにする
- キャベツや保存袋についた水分はしっかり拭く
- キャベツを入れた保存袋はきちんと空気を抜く
- 早く冷凍する
特にポイントになるのが、早く冷凍することです。
そのためには金属のトレーなどを活用することで、冷凍時間を短縮できます。
また、金属トレーの上に保冷剤を置くとより冷凍時間が短くできますのでおすすめです。
以前は金属トレーを使わずに冷凍していましが、金属トレーに保冷剤を置いて冷凍するようになってからは明らかに冷凍時間が早くなりました。
普通に保存したものと比べると、キャベツの食感も少し良くなったような気がします。
キャベツを加熱処理を行ってから保存する方法
キャベツは生のまま冷凍するだけではなく、先に茹でてから冷凍する方法もあります。
たっぷりのお湯で軽く火を通すことで、キャベツの組織を柔らかくし冷凍による結晶の亀裂を最小限に抑えられます。
保存する前に加熱処理を行うことをブランチングといいますが、そのポイントをまとめたのでご覧ください。
- お湯から茹でる
- 切らずにに葉の状態のまま
- 茹で時間は約15秒〜30秒
- 加熱後、しっかりと水気をきる
キャベツは切った部分から栄養が流れていきますので、葉の状態で茹でましょう。
ブランチングは茹でる作業がありますので、その準備に時間がかかります。
私も時間がある時は茹でて冷凍しますが、大体が生キャベツのまま冷凍することが多いです。
普段は仕事が終わってから調理や下準備をすることが多いので、つい時間のかからない方法にしてしまいます。
冷凍キャベツの解凍は調理によって工夫する
冷凍キャベツの解凍は料理によって工夫することで美味しく食べられます。解凍方法は主に3つです。
- 自然解凍
- お湯をかけて解凍する
- 冷凍状態のまま使う
冷凍キャベツをサラダや漬物などで使う場合は、自然解凍で時間をかけて解凍することで食感が悪くなるのを軽減できます。
お湯をかけて解凍する方法は忙しくて時間がないときに行うのがいいでしょう。
また、キャベツを冷凍状態のまま料理に加えることもできます。
解凍せずそのまま調理できるのは、時間短縮にも繋がって嬉しいですよね。
私は3つの解凍方法を実践して、「冷凍状態のまま使う」方法が1番手軽に料理に取り入れやすかったです。
冷凍したままスープの鍋や炒めもののフライパンに投入するだけですので、ズボラな私にとってはうってつけな方法でした。
キャベツを冷凍するなら日持ちは1ヵ月以内
キャベツを冷凍したときは、1ヵ月以内に食べきるようにしましょう。
なぜなら、冷凍保存をしてもキャベツの鮮度は徐々に落ちていくからです。
生キャベツを冷凍した場合は約2週間〜3週間、ブランチングした冷凍キャベツは約1ヵ月以内に食べきることがおすすめです。
私は以前、冷凍キャベツを1ヵ月以上冷凍庫に入れっぱなしにし、変色させて食べずに捨ててしまった経験があります。
それからは漬物や味噌汁など簡単に取り入れやすい方法でこまめに食べています。
また、冷凍庫に多く余ってしまった場合は餃子のタネやお好み焼きにすることで大量に消化できますよ。
栄養を余すことなく摂取できる調理方法3選
冷凍キャベツに含まれている栄養を逃すことなく調理することができます。
キャベツは水溶性の野菜の為、水で洗ったり切ったりすることで栄養が流れ出ていきます。
下記では冷凍キャベツに含まれる栄養を逃すことなく調理ができる方法を3つ紹介します。
水に溶けやすいビタミンCは煮込み調理がベスト
ビタミンCは煮込み料理で調理することで栄養を逃さず摂取しましょう。
キャベツに含まれるビタミンCは、水に溶けやすい性質を持っています。
そのため、解凍するときに水分と一緒にビタミンCも流れてしまう可能性があります。
キャベツに含まれるビタミンCやビタミンUは、水に溶けやすく熱に弱いため、長時間水にさらしたり、加熱しすぎたりするとせっかくの栄養分が流れやすくなってしまいます。
DELISHKITCHEN
ビタミンC を逃さず摂取するには、スープなどの煮込み料理がいいでしょう。
冷凍したままのキャベツをスープに直接加えることで、スープ自体にビタミンCが溶け出しますのでスープで食べるとそのまま栄養を摂取できます。
また、冷凍キャベツはクタクタに煮込むことで食感が気にならなくなり、食べやすくなりますよ。
私は食卓に野菜が足りないときは、味噌汁に冷凍キャベツをたくさん入れてます。
加熱することでキャベツがさらに柔らかくなり、消化にも良いので気に入っています。
冷凍キャベツは炒める料理との相性が良い
キャベツに含まれるビタミンKは、油と一緒に摂取すると身体への吸収率があがります。
そのため、冷凍キャベツは炒めものとも相性がいいです。
また、キャベツに含まれるビタミンKは脂溶性のビタミンであることから、焼く、炒めるといった調理をする際は、油を一緒に使用することで効率良く栄養を摂ることができます。
DELISHKITCHEN
炒める場合も煮込むときと同じように、冷凍したまま調理するのがいいでしょう。
しかし、冷凍キャベツを炒めると水分が多く出ますので味が薄くなることがあります。
炒めものに冷凍キャベツを使う場合は、味付けを濃いめにするといいかもしれません。
私も冷凍キャベツで炒めものを作る際は濃い味にして食べることが多いです。
回鍋肉や味噌炒めなどをよく作りますが、最近では味のバリエーションを増やすため醤油麹を使った炒めものを作ったりしています。
短時間で簡単に調理したい方は蒸し料理がおすすめ
短時間で簡単に調理したい方には蒸し料理がおすすめです。
とくに電子レンジを活用することでササッと簡単に一品が完成するので忙しい人には助かりますよね。
蒸し料理は野菜から出た水分に旨味が詰まっていますのでヘルシーに味わえます。
また、蒸すことでキャベツのカサが減り、生キャベツよりも多く食べられるのも蒸し料理のいい点ですね。
私は冷凍キャベツの他に人参やかぼちゃ、きのこ類を入れて温野菜にして食べています。
脂っこい食事が続いたなと感じたときは、蒸し料理にしてキャベツをたくさん食べるのもおすすめですよ。
おいしいレシピを紹介!手軽で簡単に作れます!
冷凍したキャベツを使い、短時間でできる美味しいレシピを紹介します。
キャベツをカットして冷凍しておくと、料理をするときにカットする手間が省けて時間を短縮できます。
下記では簡単にできる冷凍キャベツレシピを紹介します。
簡単にできる!冷凍キャベツと人参の味噌汁
食卓に野菜が足りないときは味噌汁に野菜をいれるのがおすすめです。
味噌汁にすることで冷凍キャベツがクタクタになり、食べやすくなりますよ。
冷凍キャベツの栄養や旨味が味噌汁に滲みでて野菜の甘みも感じられます。
【材料】2人分
- 冷凍キャベツ…200g
- にんじん…100g
- 水…400ml
- 味噌…大さじ1と1/2
- かつお粉…小さじ2
食材はシンプルですが美味しい味噌汁ができますよ。
- 鍋に水400mlをいれ、そこに冷凍キャベツや他の野菜も加える
- 水と冷凍キャベツや他の野菜が入っている鍋に火をかける
- キャベツなどの野菜がしんなりしたら、かつお粉小さじ2を入れる
- 火を止めてから味噌を溶いて味の調整をする
私は良くかつお粉を使って味噌汁を作っています。
かつお粉をいれるといつもの味噌汁がワンランクアップし、キャベツがより甘く感じられとても美味しくなるのでおすすめです。
調味料を入れるだけ!冷凍キャベツで簡単浅漬
冷凍したキャベツに調味料を加えて冷蔵庫で解凍するだけで簡単に浅漬が作れます。
食事中の箸休めやお酒のお供にもなりますよ。
【材料】2人分
- 冷凍キャベツ…100g
- 人参やきゅうりなど…100g
- 浅漬の素…約100ml
調味料一つで簡単に浅漬ができるのは嬉しいですよね。
- 冷凍キャベツを冷凍庫から取り出す
- お好みの野菜があれば一緒に入れる
- 保存袋に入っている冷凍キャベツや他の野菜に浅漬の素を加える
- 保存袋を空気を抜きながら閉じ、冷蔵庫で解凍するまで置く
冷凍したキャベツに浅漬の素を入れるだけなのでとても簡単です。
私は浅漬の素を使って短時間で手軽に作れるのが気に入っています。
朝のうちに冷蔵庫に入れて準備しておくと、仕事から帰って調理するときにはすぐに1品目ができますのでとても便利ですよ。
まとめ
- キャベツは水分が多い野菜のため冷凍すると細胞組織に亀裂が入り水分を奪われ、繊維だけが残るので食感が悪くなる
- 冷凍したキャベツが酸っぱい匂いや黒色に変色していたら腐っている可能性が高い
- キャベツはまるごと保存するのではなく、千切りや細切りなど食感が気にならない大きさにカットする
- 保存袋に入れるときはキャベツの水気をしっかり取り、空気を抜きながら保存袋を閉じる
- 冷蔵庫に急速冷凍する機能がある場合は活用し、ない場合は金属トレイに置いて冷凍することで早く冷凍できる
- 冷凍キャベツの日持ちする期間は約1ヵ月
- 冷凍キャベツは冷凍状態のまま使う方法が手軽に取り入れられる
- 冷凍キャベツは「煮込む」「炒める」「蒸す」調理で栄養を逃さずに摂取できる
- ビタミンCは、水に溶けやすいのでスープなどの煮込み料理がおすすめ
- ビタミンKは油と一緒に摂ると吸収率が上がるため、炒める調理に最適
キャベツは正しい保存をすることで無駄なく最後まで美味しく食べられます。
保存をする前のひと手間を加えるだけで、約1ヵ月間冷凍キャベツを美味しく楽しむことができるでしょう。
また、冷凍キャベツを作っておくとわざわざ料理の都度、包丁で切る作業がなくなりますので時間の短縮にも繋がります。
ぜひ、この記事を参考にして冷凍キャベツを試してみてください。