カニカマってとても美味しいし便利ですよね。手軽にカニ風味のおかずが出来てしまいます。
私は子育てで忙しい時につい手軽な食品に頼りたくなってしまいますが、ふと赤ちゃんの離乳食にカニカマを使うことができるのか疑問に思いました。
赤ちゃんにカニカマを与えて体調を崩してしまったりしたら大変ですよね。
カニカマを離乳食で与え始める年齢は明確には決まっていませんが、1歳半までは与えない方が良さそうです!
さらに、離乳食でカニカマを使用する際は塩分やアレルギーにも気をつける必要があります。
今回はカニカマを使う際に気をつけること、そしてカニカマを使った子供用のレシピをご紹介します!
お子様にカニカマを与えるのに不安を感じている方はぜひご覧ください。
離乳食でカニカマを使えるのはいつから?
カニカマを与え始める年齢は明確には決まっていませんが、「カニ」や「かまぼこ」は早くて1歳以降から少量ずつ与えても良いということがママリのサイトを見てわかりました。
このことから、カニカマも1歳半までは控えた方が良さそうですね。
離乳食完了期も1歳半頃とされているので、カニカマは離乳食にはあまり向かないことがわかります。
また、カニカマは多くの塩分が含まれていたり、食品添加物が含まれていることが多いです。
さらにカニエキスによるアレルギーの心配もあるので、1歳半までは控えるのが望ましそうですね。
意外と離乳食に使うのは難しそうなのね
私は、カニカマは柔らかい食材なので離乳食にも使いやすいかと思っていたので意外でした。
カニカマはそもそもどのような食品なのか、そして子供の食事に使う時の注意点についてまとめてみました!
カニカマの原材料はどんなものが含まれているの?
カニカマは「かにかまぼこ」を略したもので、本物のカニでは無いことが多いです。
実際にはカニは入ってはおらず、スケソウダラという魚のすり身によって作られていることがほとんどです。
しかし、基本的にカニカマには塩分、糖分、食品添加物がたくさん含まれているため、離乳食に使用するには注意点があります。
実際に私がスーパーで買ったカニカマ(サラダかまぼこ)の原材料は以下のようになっていました。
写真では見にくいですが、原材料の詳細は以下の通りです。
原材料名:魚肉、でん粉、はっ酵調味料、植物油脂、食塩、砂糖、かにエキス、たん白加水分解物、調味料(アミノ酸等)、香料、着色料(紅麹、カロチノイド、ラック)、炭酸Ca、ソルビット、pH調整剤、(一部に小麦・かに・大豆を含む)
最初の魚肉とでん粉以外は、食塩や砂糖、植物油脂、添加物ということがわかります。
中には無添加のものもありますが、スーパーで売られているカニカマのほとんどに塩分や添加物が多く含まれているので驚いてしまいました。
このままの状態で子供に与えることはできないので、食事に使うには以下の点に気をつけて調理していきましょう。
カニカマの塩分
カニカマ(かに風味かまぼこ)には基本的にたくさんの塩分が含まれています。
厚生労働省日本食品標準成分表によると、一般的に100gあたり2.2gの塩分が含まれているとされています。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、離乳食完了期の赤ちゃんの1日あたりの塩分量は、3g未満が目安とされています。
カニカマを一度に100gも摂取することはなかなかないと思いますが、少量ずつ与えたほうが安心できますね。
ですので、1日で塩分摂取量が多くなってしまわないように、カニカマを使うときにもできるだけ塩分を減らしておきましょう。
沸騰したお湯で刻んだカニカマを茹でる「塩抜き」をすると塩分が減るので、下茹でしたものを使うようにしましょう。
少々手間ですが、実際にやってみるとあまり時間はかからず下茹で処理をすることができました。
「味が薄すぎかな?」と感じるくらいが丁度良いと思います。
カニカマの添加物
カニカマは加工食品なので、基本的にカニエキス以外にも保存料や着色料、塩分、砂糖や合成甘味料、香料、アミノ酸などの調味料などが含まれています。
しかし、中には無添加と表示されているカニカマもあります。
そういったパッケージの裏面の原材料名をよく見て添加物が少ない製品を選ぶようにしましょう。
カニカマのアレルギー
カニカマには、原材料にカニエキスが含まれている他、「小麦、かに、大豆」といったアレルギーになりやすい物質が含まれているものもあります。
これらは、アレルギーの危険性があるとして消費者庁が発表している食材に含まれています。
初めてカニカマを赤ちゃんに食べさせる際には、これらの食材において、赤ちゃんのアレルギーがないかを確認してから食べさせる方が良いでしょう。
私はカニカマのパッケージを見て、カニだけではなく小麦や大豆のアレルギーについても確認が必要だということに驚きました。
アレルギーは以下のような症状を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
食物アレルギーによるアナフィラキシーが起った場合、アレルギー反応により、じん麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、ゼーゼー、息苦しさなどの呼吸器症状が、複数同時かつ急激に出現する。特にアナフィラキシーショックが起った場合、血圧が定価し意識レベルの低下などがみられ、生命に関わることがある。
引用:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
アレルギーの症状が出た場合もすぐにかかりつけの病院に診てもらえるように、はじめてカニカマを食べさせるときは平日の午前中が良いと思います。
カニカマは塩分対策に下茹でをして、無添加のものや、アレルギーの確認をしましょう!
カニカマを使ったスープのレシピをご紹介!
ここからは、カニカマを使ったレシピをお伝えします。カニカマは使うのに注意点がありますが、気をつけるととっても便利な食材ですよ♪
カニカマは実はスープととても相性が良く、いつものスープに加えるだけでも風味が増します。
私は、自分の子どもがあまり汁物を好まなかった時期に、試しにカニカマをスープに少量加えてみたところ、いつもよりも飲む量が増えて嬉しかったです。
カニカマの中華風スープ
【材料】(子供1人、大人2人)
- カニカマ 3~4本
- 乾燥カットわかめ 大さじ1
- たまご 1個
- 湯 2と1/2カップ
- 鶏ガラスープの素 小さじ1/2
- にら(ざく切り) 1/4束
- 塩 少々
- こしょう 少々
【作り方】
- カニカマは刻んで軽く下茹でする。わかめを水で戻す。鍋にお湯2と1/2カップを中火で煮立て、わかめを入れて弱火で4~5分煮る。
- たまごを溶いて加え、火が通ったら子供用(1/8くらいの量)を取り分ける。
- 大人用には鶏がらスープの元、ニラ、塩、こしょうを加え、ひと煮立ちさせる。
使用するカニカマの下茹で処理や、その時々の量に気をつけて試してみてくださいね!
カニカマは卵とじにしても美味しい!
紅いカニカマを黄色の卵料理に加えることで、料理の彩りがぐんと良くなります。
カニカマを入れることで味が濃くなるので、それ以外の味付けは少量で良くなりますよ!
私は夫のお弁当用に卵とカニカマの卵焼きを作ると、夫から好評を貰えるのですが、これを子供用の食事に活かせないかなと思って作ってみました!
【材料】2食分
- 卵 1個
- カニカマ 2本
- 豆腐(絹ごし) 80g
- 和風だし(子供用) 少々
- ごま油 少々
【作り方】
- カニカマを細かく刻んで、軽く下茹でする。
- 全ての材料を混ぜる。豆腐も細かく滑らかになるようにする。
- フライパンを熱して(2)の両面を焼いて出来上がり。
卵やカニはアレルギーの心配がある食品でもあるので、子供にアレルギーが無いか確認して取り入れてくださいね。
カニカマを早くほぐす方法を解説!
あなたはカニカマをどのようにほぐしていますか?
私は今まで手でちまちまとほぐしていたのですが、簡単に、早く、大量にほぐす方法があったのでご紹介します!
【カニカマをほぐす方法】
- 菜箸を転がすようにカニカマに押し付けてほぐす。
- フォークを使って割くようにしてほぐす。
- カニカマの両端を手で押しつぶして裂け目を入れた後、手でこねる(衛生面が気になる人はゴム手袋をつけましょう)。
- まな板の上にカニカマを並べ、包丁の腹で撫で付けるようにしてほぐす。
これらの中で、私の一番のおすすめは最後の包丁の腹でほぐす方法です。一番早く、大量にカニカマをほぐすことができました!
今まで時間がかかっていたことが解消されたので、とても嬉しくなりました!
カニカマは食品自体が便利で時短料理として有効ですが、調理方法も工夫してより簡単に1品おかずができると良いですね。
まとめ
- カニカマを子供に与え始めていい時期は明確には決まっていないが、1歳半までは控えるのが望ましい
- カニカマには塩分、食品添加物が含まれていることが多いので、調理前には下茹でが必要
- カニカマにはカニエキスが含まれているためアレルギー反応を起こす可能性がある
- 「小麦、カニ、大豆」などのアレルギーを子供が持っていないか確認してから与えよう
- 初めてカニカマを与えるタイミングは平日の午前中にし、アレルギーなどの異常な反応が起こった時に病院受診できるようにしておく
- カニカマ入りのスープは、汁物を好まない子供にもおすすめ
- カニカマと卵とじは彩りが綺麗だが、味付けとアレルギーに気をつける
- カニカマを簡単にほぐす方法は、菜箸・フォーク・包丁を使ったり、手でこねる等あるが、おすすめは包丁の腹を使うこと
今回調べたことで、カニカマは離乳食として使うにはあまり向いていないことがわかりました!
カニカマは柔らかいので早い段階の離乳食にも使えるかと思っていたのですが、早くても1歳半以降が望ましく、注意点がたくさんあるのは意外でした。
無理に急いで食べさせる必要性も無いのですね。
しかし、1歳半以降の食事に取り入れることができたら、とても手軽で時短料理も可能な、便利な食材であることには変わりません!
サラダやおかずにもなるカニカマを、日々の食卓に上手に取り入れることができたら良いですね。
あなたも楽しんで美味しい料理を作ってみてくださいね。