甘酒は「飲む点滴」といわれており、栄養が豊富な飲み物です。
私は、健康について紹介する番組で評論家がおすすめしているのを見たことがありますが、栄養たっぷりな甘酒は何歳から飲めるのでしょうか?
甘酒は酒粕を使用しているものや、アルコールが含まれているものもあるので、子供に与えていいのか心配になりますよね。
そこで、何歳から飲めるのか調べたところ、麴から作られた甘酒は1歳から飲めるということが分かりました。
甘酒には酒粕を溶かして作られたものと、お米と麹を発酵させて作られたものがあり、酒粕には少量のアルコールが入っているため子供は飲めません。
この記事では何歳から飲めるかということから、甘酒の栄養素、飲む際の注意点などをまとめました。おすすめレシピもあるので、ぜひお読みください!
甘酒は何歳から飲める?赤ちゃんの離乳食にもおすすめ
ひな祭りの飲み物としても有名な甘酒ですが、何歳から飲めるのか知っている人は少ないかもしれません。
私は、お正月や神社で振舞われたりするので「冬の飲み物」というイメージがあります。
また、美容にも良いといわれており、最近ではダイエットドリンクとしても注目されています。
そんな甘酒ですが、何歳から飲めるのか調べたところ1歳から飲めるということが分かりました。ですが、全ての甘酒を飲めるわけではありません。
甘酒を飲ませて良い年齢や、2種類の甘酒についてこれから詳しくご紹介します。
甘酒は1歳から飲ませても大丈夫
甘酒は、何歳から飲ませてよいのかはっきりとした年齢が決まってません。
しかし、酒粕はアルコール分が入っているため、子供に飲ませるのは控えた方がよいでしょう。
米麹甘酒を飲ませてよいか調べたところ、1歳前後の離乳食後期からなら安心と分かりました。
お米と麹が材料となっていてアルコール分が入っていないため、赤ちゃんが飲んでも問題ありません。
甘酒にはビタミンB1、B2、B6などのビタミンやアミノ酸、ブドウ糖といった栄養も豊富に含まれているので、赤ちゃんの健康維持に役立ちます。
あまざけ.com
お粥と比較すると、ビタミンB群が豊富に含まれていることがわかりますね。
食物繊維も多めに含まれているので、便秘になりやすい赤ちゃんには離乳食として取り入れてみると良いでしょう。
離乳食初期では、薄めの10倍がゆなどを赤ちゃんに食べさせるのが一般的ですが、私の子供はなかなか離乳食を食べてくれないことがありました。
そんな赤ちゃんには甘酒を水やぬるま湯で薄めて、飲ませてあげると甘酒の甘みを感じられ喜んで口を開けてくれることも多いようです。
ただ、甘酒によっては味が濃い場合もあるので、大人が先に味見をして、濃いようであれば薄めてから赤ちゃんや子供に食べさせるようにしましょう。
甘酒は作られる材料で2種類に分けられ、赤ちゃんに飲ませない方が良いものもあるのでご紹介します。
作られる材料で2種類に分けられる
私は、甘酒の種類があるといっても根本的には同じだと思っていましたが、調べてみると製法も味も全く異なると分かりました。
甘酒は、「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」に分けられそれぞれの特徴は以下の通りです。
酒粕は日本酒の製造工程でできる搾りかすで、搾る日本酒の1/4の量にもなるそうです。
アルコールが含まれる甘酒は、酒粕甘酒に分類されるのですね。
お米と麹を一晩寝かすと米麹甘酒が完成します。私は甘酒についてよく知らず、材料で甘酒の種類が分けられていることは初めて知りました。
原料である酒粕にはもともと少量のアルコール分が含まれており、完成した甘酒にも微量のアルコールが残っていますので子供には与えない方が無難です。
他にも甘酒を飲ませる際の注意点がありますので、ご紹介します。
甘酒を子供に飲ませる際の注意点!子供の体を守ろう
甘酒は健康食品としても知られていますが、子供に飲ませる際の注意点があります。
- 酒粕甘酒はアルコール成分を含む
- 添加物を含むものもある
小さい子供も甘酒を飲むことができますが、注意点を知らないとこれからの子供の成長に影響が出ることもあります。
子供の食事に関しては、親に責任があるので私もしっかり知識をつけようと思います。甘酒の注意点に関して、詳しくご説明します。
アルコールに注意!熱すると安心して飲める
酒粕甘酒はアルコールを含むとご紹介しましたが、その含有量は約1%未満です。酒粕そのものには平均して5~8%のアルコール分が含まれています。
もしアルコールを飲んだ場合どうなるの?
子供は急性アルコール中毒を引き起こしやすく、厚生労働省はこのように述べています。
急性アルコール中毒は、血中アルコール濃度の上昇によって運動失調や嘔吐を伴った意識障害が起こり、身体生命に危険が迫った状態を指します。
厚生労働省
20代の若者にも多い症状で、嘔吐や意識障害も起こるため非常に怖いです。
もし、子供に飲ませる場合はしっかりと加熱をしてアルコール分を飛ばすことが大切です。
アルコールの沸点は水よりも低く、78℃以上で蒸発して出ていくので、十分に加熱して食べさせるようにしましょう。続いて、甘酒の添加物についての注意点です。
甘酒には添加物を含むものもある
添加物の多い甘酒には、以下のような材料が入っていることがあります。
- 酸味料
- 安定剤(増粘多糖類類)
- pH調整剤
甘酒は甘味やとろみが調整されており、苦手な方でも飲みやすくなっていることが多いのです。
砂糖類の添加物が多い甘酒は水で薄められていることも多く、お米や米麹にこだわらなくても味の調整ができてしまうので、簡単に製造が可能です。
厚生労働省のサイトには、 添加物使用の理由について風味や色合いを良くするためと載っていました。
食品の保存性の向上や酸化の防止のため、取り入れることは必要かもしれませんが、私は体に取り入れるのには抵抗があります。
どんな原材料なら安心して飲める?
無添加かどうかは原材料をみると分かり、以下のように記載されていたら安心して飲むことができます。
- 酒粕甘酒:酒粕+砂糖
- 米麹甘酒:お米+麹
余計なものが入っておらず、シンプルなものが安心ですね。
スーパーを見ても様々な種類の甘酒があり、良質なものを見極める必要があるので私は原材料を確認してから購入しようと思います。
甘酒は健康食品としても取り上げられていますが、一体なにが良いのでしょうか?甘酒の栄養や効能について調べました。
甘酒の栄養がすごい!様々な効果が期待できる
キムチや納豆、ヨーグルトなど発酵食品が美容、健康に良いのは多くの方がご存じだと思います。
甘酒も発酵食品の一種で、栄養価が高いことから「飲む点滴」とも言われているのです。
米麹を用いた甘酒は古くから親しまれ、起源は古墳時代にまでさかのぼります。一晩おくだけでできることから、一夜(ひとよ)酒とも呼ばれていました。
最近では栄養効果が再注目されていて、私は本屋で「甘酒ダイエット」という本を見たことがあります。
ひな祭りや神社での初詣、夏の冷やし甘酒などでも馴染み深い甘酒の、詳しい栄養や効果についてまとめました。
ブドウ糖やビタミンB群が豊富に含まれている
食品データベースには、甘酒の100gあたりの栄養素が以下のように記載されていました。
エネルギー | 炭水化物(食物繊維) | ビタミンB2 | アミノ酸 合計 | ブドウ糖 |
76kcal | 18.3g(0.4g) | 0.03g | 1600mg | 3,4mg |
甘酒には、特に多く含まれている3つの栄養素があります。
①ブドウ糖
甘酒の主成分はブドウ糖で、約20%含まれていているのです。
厚生労働省には、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質で体にとっても重要な栄養素と載っていました。
血液中では血糖として存在し、脂質より分解や吸収されるのが早いため、運動後などの素早いエネルギー補給に適しています。
ただし、摂取し過ぎると中性脂肪となって脂肪細胞に蓄積され、肥満などを招くおそれがあるので量には十分な注意が必要です。
いくら体に良いものでも取りすぎはよくないですね。
②ビタミンB群
甘酒にはブドウ糖をエネルギーに変える働きを助けるビタミンB群が多く含まれています。
糖質・脂質・たんぱく質の代謝や肌・髪の毛に関わる大切な栄養素です。
不足するとどうなるの?
厚生労働省は、ビタミンの不足について以下のように述べています。
主なものとしては、ビタミンB1不足による脚気・ビタミンC不足による壊血病・ビタミンA不足による夜盲症・ビタミンD不足によるくる病や骨軟化症などがあります。
厚生労働省
私は、体に必要なビタミンの大切さを改めて知りました。
甘酒は、エネルギーとなるブドウ糖とエネルギー変換を助けるビタミンB群が含まれていて、効率よくエネルギーを生み出すことができるので優秀ですね。
③アミノ酸
甘酒の特徴としてあげられるのが、必須アミノ酸を全部保有しているということです。
必須アミノ酸は、人や動物が体内で作ることのできないアミノ酸を指します。
これらの成分は、体内で作ることができないので食事から摂るしかありません。
米麹の甘酒はお米からできていて、主成分はでんぷんなのでたんぱく質や必須アミノ酸の含有量が多いわけではありません。
しかし、9種類全部を含んでいることで非常にバランスがよい食品となるのです。
私はこの必須アミノ酸を全て含んでいるすごさが、長年受け継がれてきた理由なのかと思いました。
続いて、これらの栄養素から体に及ぼす影響をご紹介します!
甘酒が体に及ぼす効果も期待大!ダイエットにもおすすめ
甘酒にはたくさんの栄養素が含まれていて、体には良いことはわかりましたが具体的にはどのような効果があるのでしょうか?
調べてみると以下のような効果が期待できると判明しました。
- 疲労回復
- 美肌効果が期待できる
- 便秘解消
マルコメという、味噌を中心とした発酵食品を取り扱っている会社があります。
そこで大学バスケットボール部を対象に、運動時に麦茶を飲んだ場合と甘酒を飲んだ場合で疲労度の違いを実験しました。
一時的な気分や感情の状態を測定すると、甘酒飲用時のほうがネガティブな感情が改善傾向にあったのです。
「練習後に疲れ切って元気が出ない・活力が低い」の度合いも甘酒飲用により有意に軽減されました。
また、甘酒のブドウ糖はエネルギー補給になり、ビタミンB群はエネルギー代謝を高める効果があると大塚製薬の公式サイトに記載されていました。
このことから、甘酒を摂取することにより疲労回復ができるとわかります。
健栄製薬の公式サイトによると、甘酒は美肌効果が期待できるという嬉しい情報もあります。
甘酒には肌の新陳代謝や、コラーゲンの生成を促すビタミンB群が豊富なのです。
また、しみやそばかすの原因であるメラニンの生成を抑制するコウジ酸や、アンチエイジング効果のある抗酸化物質も含まれています。
私は、お肌の調子が気になりつつもなにも対策はしていないので、甘酒を飲むことなら気軽に始められそうです。
甘酒には食物繊維も豊富に含まれており、腸内環境を整える手助けをします。食物繊維の効果は、以下のように述べられています。
便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。
厚生労働省
女性はよく便秘に悩みますが、実は小さな子供でも便秘を引き起こしやすいのです。
食物繊維は腸内の善玉菌を増やして、腸内環境を整える作用があるため便秘の予防・解消に効果があります。
クラシエの公式サイトによると、甘酒に食物繊維に似た働きをするレジスタントプロテインという成分が含まれていて、腸内環境を良くするのです。
私は、ダイエットドリンクとして注目されるのも納得できました。
また、善玉菌のエサになるオリゴ糖も含まれており、腸の粘膜には多くの免疫細胞が集中していることから、甘酒を取ることで免疫力向上にもつながります。
では、どんな商品が赤ちゃん向けなのでしょうか?おすすめの甘酒を調査しましたのでご紹介します。
赤ちゃんにもおすすめの商品を厳選!
私は、甘酒の種類について詳しく知りませんでしたが、様々なバリエーションがあることがわかりました。
その中でも、赤ちゃんに適切なものはどんな甘酒なのでしょうか?
酒粕から作られているものはアルコールが含まれているので子供にはおすすめできません。安心して飲めるのは、お米・麹だけで作られた自然な甘みのものです。
砂糖ではなく、お米のでんぷんが糖に分解されてできた甘みのものが体に害もなく、しっかりとした甘さを感じられます。
中には添加物が入っているものもありますが、私は子供の健康面を考えると極力控えたいと思っているため、ご紹介するのは無添加のものです。
砂糖不使用、ノンアルコールで子供も安心の商品を厳選したのでぜひ検討してみてください!
子供も飲みやすい粒なし甘酒
こちらの商品は米麹専用メーカーの「こうじや里村」の甘酒になります。
食塩・砂糖不使用の純粋な甘酒なのであっさりした甘さがおいしいという口コミも多くありました。パックで利用しやすいのもうれしいですよね。
私は、甘酒のつぶつぶが苦手ですがこの甘酒はつぶなしなので、赤ちゃんも飲みやすいです。
酒屋の無添加甘酒はサラサラで飲みやすい
「斎藤酒造場」から発売されている無添加甘酒は、珍しいチューブタイプのパッケージが印象的です。
無添加の甘酒の中では比較的サラサラとしていて、重たい甘酒が苦手な方におすすめです。
口コミを見てみてると、以下のようなアレンジを楽しんでいる方も多くいました。
牛乳や豆乳で割ると甘さがちょうどよくておいしい!
ヨーグルトにかけて食べるのがおいしくて好きです!
素材そのものの味を楽しむのもいいですが、アレンジをすると楽しさが広がりますね♪
変わり種の玄米甘酒も人気!
篠崎
こちらの商品は福岡県にある「篠崎」から販売されている発芽玄米甘酒です。
原材料に発芽玄米を10%使用しているのが特徴で、一般的な米麹甘酒に比べるとプチプチ感が強く食感がよいという口コミが多いです。
「噛んで飲む」ことを目的とし、あえて食感を残すことにより置き換えダイエット商品としても推奨しています。無添加・ノンアルコールなのもうれしいですよね♪
甘酒にもいろいろな種類があるので、ぜひお気に入りの商品を見つけてみてください。
続いて、赤ちゃんの離乳食にもおすすめのおいしいレシピをご紹介します!
赤ちゃんの離乳食にも使える甘酒レシピ!
甘酒は消化吸収がよく、消化器官が未発達の赤ちゃんにもおすすめです。
砂糖を使わなくても甘さを加えられるので、最近は離乳食に甘酒を利用する親御さんも多いのです。
初めて食べさせる場合は、スプーン一杯から始めたほうがよいでしょう。
私は、子供に初めて食べさせる食材はアレルギーが出ないか不安になるので、食べさせた後は症状がでないかよく確認しています。
ひと手間加えるだけの甘酒簡単レシピがあるのでご紹介しますね。
簡単にできる甘酒入りフルーツジュース
ミキサーで簡単にできるフルーツジュースは赤ちゃんや小さな子供にもおすすめです。
これらをミキサーにかけるだけでおいしいフルーツジュースになります。甘酒が苦手でもフルーツのおいしさが加わるため、飲みやすくなります。
フルーツと甘酒の甘さが絶妙なのでこれなら赤ちゃんも喜んで飲むことまちがいなしです♪
続いて、甘酒を使用した美味しいおやつの作り方をご紹介します!
おやつにぴったり!米粉の甘酒パンケーキ
甘酒の甘みがあるため、砂糖不使用で簡単に作れるパンケーキです。
卵も使用せずに作れるため、アレルギーのお子さんでも安心して食べさせることができますね。
詳しいパンケーキの作り方は以下の通りで簡単です!
- ①
ボールに全ての材料を入れ、均一になるまで混ぜる
- ②
フライパンに生地を流し入れて、中火でじっくり焼く
- ③
1分半~2分程度焼いたらひっくり返し、裏面も焼く
- ④
完成☆
パンケーキの大きさや枚数はお好みで調節できますし、混ぜて焼くだけで完成します。
お菓子作りでは、用意する材料が多かったりオーブンを使用したりと手間がかかりますが、これなら私も作れそうですし、親子で楽しめそうです。
ぜひ、体に良い甘酒を離乳食に取り入れてみてください!
まとめ
- 酒粕甘酒はアルコールが含まれているため控えた方がよいが、米麹甘酒は少量を薄めれば1歳から飲める
- 子供の体内にアルコールが入ると、体に悪影響がでることもあるため酒粕甘酒を飲ませる場合は熱してアルコールを飛ばす
- 添加物を含むものもあるが、シンプルな材料のものは子供にも安心
- 甘酒のブドウ糖はエネルギーとしてすぐ使われ、ビタミンBはエネルギー代謝に効果的で疲労回復が期待できる
- 必須アミノ酸が全て入っており、そのおかげで美肌効果や血行促進なども期待できる
- 砂糖不使用で無添加、ノンアルコールの甘酒は子供にもおすすめで、玄米甘酒など変わり種も楽しめる
- 甘酒は栄養豊富なため、離乳食としても取り入れることができる
- 甘酒の甘さを利用するレシピは簡単に作れるものもあり、親子で楽しめる
甘酒には様々な栄養素が入っており、赤ちゃんにも良い効果が期待できます。
豊富な栄養素の中で私が最もうれしいのが美肌効果が期待できることです。
ビタミンB群やアミノ酸の大切さを知り、これから意識して摂取しようと思いました。
普通に飲むのもおすすめですが、お菓子や離乳食を作る際に砂糖の代わりとして入れると甘さをプラスできますよ。
ぜひ、様々なアレンジを楽しみながら甘酒を取り入れていきましょう。