「卵焼き」と言えば、朝ご飯やお弁当のおかずの定番の1つですよね。使われる調味料も様々で、ご家庭によって味付けがすごく変わる料理の1つだと思います。
あなたのご家庭の卵焼きは、どんな味付けでしょうか?甘い味付けもあれば、しょっぱい味付けもあると思います。
そして、卵は何個使いますか?だいたいの方が2個か3個の卵を使っておられるのではないでしょうか?
私は2個の卵で卵焼きを作ることが多く、塩と顆粒だしを使って味付けしていました。
ですが先日、スーパーで買い物をしている時に「白だし」というものを見つけました。
私が見つけた白だしは液体タイプのもので、これなら味付けが簡単にできるのはと思いました。
そこで、実際に白だしと2個の卵を使って卵焼きを作ってみました!
卵焼きには卵2個と白だしと水がベスト!
さっそく、卵2個と白だしを使って実際に卵焼きを作ってみました。
白だしのパッケージには「白だし:水=1:3」と説明が書かれていたので、白だし大さじ1(15ml)と水大さじ3(45ml)を加えました。
私は普段顆粒だしを使っているのですが、冷たい卵に加えるとどうしてもダマになりやすく、だしが溶けきっておらず少し辛いときがあります……。
一方白だしは液体なので、ある程度かき混ぜるだけでも卵全体に行き渡るので、味に偏りがなく美味しく仕上げることができました。
さらに香りが良く風味も出るので、普段より美味しい卵焼きに仕上げることができたように思いました。
卵焼きに卵2個を使用するときは、「白だし:水=1:3」が1番美味しく仕上げられる!
白だしとは昆布やかつおだしに調味料を加えられたもの
私は白だしの存在を最近知りましたが、「出汁の一種なんだろうな」という印象しかありませんでした。せっかくなので、白だしとはどんな調味料なのかを調べてみました!
「白だし」とは、昆布や鰹節などでとった出汁に、薄口醤油やみりん、砂糖などを加えてつくられた調味料です。
引用:DELISH KITCHEN
白だしは色が薄いのが特徴で、素材の色を活かして調理することができます。
昆布や鰹節から出汁を取るとすごく良い香りがしますし、料理の味にも深みが出ますよね。ただ、毎回出汁を取るのも手間ですし、調味料で味を整えるのも手がかかります。
でも白だしは出汁に調味料が加えられているので、味を整えるという工程が減ります。さらに希釈して使うため、少量ずつ経済的に使うことができます。
ちなみに私は鰹節で出汁を取って、醤油とみりんで味を整えていました。香りが良いので、普段の料理よりも美味しく感じていました。
ですが、他の料理を作りながら時間を意識する必要があったり、濾す作業のためにザルを使うので洗い物が増えるといった煩わしさもありました。
この工程が減るだけでも、以前よりも楽に料理ができるようになりました!
卵2個分のカロリーは約170〜198kcal!
Mサイズの卵1個が約60g、Lサイズの卵1個が約70gと言われています。
文部科学省が提供している食品成分データベースというサイトで算出すると、Mサイズの卵1個で約85kcal、Lサイズの卵1個で約99kcalという結果になりました。
上の結果から卵2個分のカロリーを使用すると、Mサイズなら約170kcal、Lサイズなら約199kcalとなります。
同じくらいのカロリー数の食品として、5枚切りの食パン1枚(約197kcal)、サトウのごはん130g1パック(約191kcal)、バナナ2本(約172kcal)などがあります。
私は朝ご飯に卵焼きを食べますが、2個の卵を使って焼いています。朝からあまり多い量は食べられないのですが、卵2個で十分な満腹感が得られるので重宝しています。
卵焼きはタンパク質の宝庫!
筋肉や骨、血液などの元になる栄養素がタンパク質です。タンパク質の多い食品として肉や魚、豆腐などの食材が挙げられますが、卵にも多くのタンパク質が含まれています。
厚生労働省がまとめている『日本人の食事摂取基準』という基準があり、栄養素の定義や1日の摂取推奨量の目安などが詳しく書かれています。
引用:日本人の食事摂取基準(2020年版)
表に書かれている身体活動レベルは、以下のように分類されます。
Ⅰ ほとんど活動せず、座っているのが中心の生活
Ⅱ 座っているのが中心だが、仕事で立ったり軽いスポーツをしている生活
Ⅲ 仕事中に移動や立つことが多い、習慣的にスポーツをしている生活
多くの方がⅡの身体活動レベルに該当すると言われていますので、レベルⅡの数値を基準として18歳〜74歳の推奨量の平均を算出しました。
1日のタンパク質摂取推奨量を計算しました
上の表を参考に計算した結果、1日のタンパク質の推奨摂取量は、18歳以上の男性の場合は88〜130g、女性の場合は67〜98gとなります。
先ほど利用した食品成分データベースで算出すると、Mサイズの卵1個で約7.3g、Lサイズの卵1個で約8.5gのタンパク質量が含まれていました。
これを元に2個分として計算するとMサイズは約14.6g、Lサイズは約17.0gのタンパク質が含まれることになります。
卵2個を使用した卵焼きで、1日の推奨量の約1/3〜1/4を摂取できると考えられます。
栄養量を意識して生活するのはなかなか難しい時もありますが、卵でこれだけのタンパク質が摂取できるのは嬉しいですね。
卵焼きをフライパンで作るときのコツ
卵焼きを作るときに卵焼き器を使う方もおられると思いますが、実は丸いフライパンでも綺麗な卵焼きが作れるという情報が目に入りました。必要なものは菜箸とフライ返しです。
冷凍食品で有名なニチレイのホームページに掲載されている手順を、簡単にまとめました。
- 卵と調味料を合わせ、よく溶きほぐす
- フライパンに油を引いて、中火でよく温める
- フライパンが十分に熱したら、卵液を全て流し入れる
- すぐに卵をかき混ぜて、全体に熱が行き渡るようにする
- 卵が半熟状になったら、フライ返しでフライパンの中央へ卵を寄せる
- 卵が長方形になるように、左右の端から形を整える
- フライパンの奥側から手前に向かって巻く
- 巻き終わった部分を下にして、軽く焼く
- 裏返して軽く焼き、表面を焼き固める
手順6と7が文章だけだと分かりにくいと思いますので、写真を引用させて頂きました。
まずは手順6の「卵が長方形になるように、左右の端から形を整える」です。
引用:ほほえみごはん
次に、手順7の「フライパンの奥側から手前に向かって巻く」です。
引用:ほほえみごはん
さっそく、私もこの方法で作ってみました!なかなかおすすめですよ♪
この方法で実際に作ってみました!
私はIHクッキングヒーターを使用しているので、温度を160℃に設定して始めました。
実際に作って1番難しく感じたのは、手順7でした。巻こうとしたら途中で破れたり、まだ半熟の部分が側面から流れ出たり……。
レシピの写真のように均一に分厚くは巻けませんでしたが、切り分けると卵焼きらしい見た目になりました。
写真のお皿は直径14cmの小皿なのですが、お弁当へ入れるのにちょうど良いサイズだと感じました。
慣れたらもっと上手に巻くことができるような気がするので、今後もこの方法で作ってみようと思います!
卵焼きが甘いのはどの地域?
今回は白だしで卵焼きを作る方法をお伝えしましたが、実は私が甘い卵焼きの存在を知ったのは大人になってからでした。
私は生まれも育ちも関西なのですが、他県に住む知人たちと居酒屋に行ったときに「こっちのだし巻き卵って甘くないんだね」と言われたのがきっかけでした。
当時の私は「甘い…だし巻き卵……?」と頭の中にはてなマークが浮かんでいました。その後ネットで調べると、関東は甘い味付けが主流なのだと知りました。
そんなエピソードを思い出したので、今回改めて調べてみました。
関東と関西で卵焼きの味付けが違う!
引用:ウェザーニュース
お天気アプリで有名なウェザーニュースが、卵焼きの味付けについて調査をしていました。
出汁と醤油を使う比率が合わせて50%以上の地域は、近畿地方と四国地方のみという結果でした。私は東日本と西日本とで綺麗に分かれると予想していたので、意外な結果でした。
ちなみに沖縄地方は「その他」が最多となっていますが、沖縄では料理の味付けは塩が主流なのだそうです。
この結果の背景は、食文化の違いが理由となっているようです。
関東では砂糖と濃口醤油が、関西では出汁と薄口醤油が料理に使用されていたため、結果的に正反対の味付けになったと言われています。
中国地方と九州地方は砂糖派と出汁派・醤油派が約半数ずつで、「家庭によって味がかなり分かれる地域なのかな?」なんて想像ができて楽しかったです。
まとめ
- 卵焼きに卵を2個使用した場合、白だし:水=1:3の味付けがベスト。
- 白だしは出汁に調味料が加えられたもので、希釈して使用できる。
- 白だしを使うことで、出汁を取るときの工程が減り料理が楽になる。
- 卵2個のカロリーは、Mサイズなら約170kcal、Lサイズなら約199Kcal。
- 卵にはタンパク質が豊富に含まれていて、卵を2個使用した卵焼きなら1日に必要なタンパク質のうち約1/3〜1/4が摂取できる。
- 卵焼き器がなくても、フライパンで綺麗な卵焼きを作ることができる。
- 卵焼きの味付けは地域によって違いがある。
白だしがあれば、簡単に美味しい卵焼きを作ることができます。作る機会が多い料理だからこそ、手軽にサッと作れるようになりたいですよね。
この記事を通して、卵焼きが手軽にタンパク質が摂れる嬉しいおかずだということがお伝えできていれば幸いです。