調べたところ、諸説ありましたがパイナップルは早くて離乳食後期でも良いそうです。
南国のフルーツとして身近なパイナップルですが、バナナやりんごの様に離乳食のレシピ本にはあまり出てきませんよね。
私の周りのお母さんに聞いても「1歳になる前に食べさせちゃった」「1歳半以降だった」など様々でした。
パイナップルは何歳から食べさせられるのだろう、アレルギーの心配はあるのかな?どのように食べさせたら良いのだろう?と言った疑問がでてきました。
なのでパイナップルを食べさせる時の注意点や、美味しくて安全なパイナップルの選び方をお伝えします!
パイナップルは何歳から食べられるかは諸説あり
結論から言うと、赤ちゃんの食べ物としてパイナップルはあまりおすすめできませんが、パイナップルを食べ始めても良い時期は諸説ありました。
一番早くて、パイナップルを食べ初めても良い時期は、離乳食後期(9-11ヶ月)と言われています!
しかしネット上では、離乳食完了期(1歳~1歳半)や、2歳以降という意見も見られます。
なぜこのように意見が分かれてしまうのでしょうか。パイナップルの特徴や赤ちゃんの発達から考えてみましょう!
パイナップルを赤ちゃんに与えるときのポイント
パイナップルには以下の様ないくつかの特徴があります。
・繊維質が多くて、歯茎だけで食べるのは難しい
・間違って喉に詰まらせる可能性がある
・タンパク質分解酵素が含まれており刺激が強い
そのため赤ちゃんが自分で繊維を噛めるようになることが必要ですよね。しかし、赤ちゃんの歯が生えそろうのは個人差があります!
公益財団法人ライオン歯科衛生研究所が提供しているサイト「ママ、あのね。」によりますと、一般的に赤ちゃんの歯が生えてくるのは6~9ヶ月と言われています。
ですが個人差で1年程度の幅がありますため1歳で生えていなくても問題ないと言われています。
赤ちゃんの発達に差があるので一概に「何ヶ月・何歳から大丈夫!」とは言えないのですね。
私は自分の子どもがあまり離乳食を食べたがらずに、周囲のお子さんと比べて自信を無くしていました。
しかし、よく考えれば歯の発達の差もあれば元々その子の食べ物の好みもありますものね。
差があって当たり前!ということを知ることができて安心しました。
パイナップルを離乳食として与えるときの注意点
お子さんにパイナップルを与えるときは、以下の点に気をつけることが大事です。
- お子さんに歯が生えてきているかどうか、繊維質なものを与えても大丈夫そうか
- パイナップルを細かく刻むか、すりおろしを少量ずつ与える
- パイナップル果汁を少量から与えて様子を見る
- 与えるのが心配なときは加熱して食べさせてみる
- 食べさせる前、食事中、食後で体調や機嫌がいいかお子様の状態を確認
- 何かあったときに病院に行けるように平日の午前中にためす
どれも当たり前ですがパイナップルに限らず果物など新しい食べ物を食べさせるときと同じポイントになります。
アレルギーなどが心配なときこそ、少しずつ様子をみながら食べさせてあげることが必要です。
私も子どもが小さい時は卵は特に不安で慎重にすすめたことを今でも覚えています。難しい食材だからこそ注意して食べさせてあげたいですね。
パイナップルを生で食べられるのは子どもの成長次第
前述しましたが生のパイナップルを与えても良い年齢はお子さんの成長によります。
お子さんの様子を見ながら与えていただき、大丈夫そうであれば9ヶ月~11ヶ月の離乳食後期から与えていきます。
離乳食がそろそろ終わりそうな1歳〜1歳半、2歳以降になっても全然遅くはありません。
私の友達は1歳のお子さんに生のパイナップルを細かく刻んであげた時に下痢になってしまって後悔した、と言っていました。
一方で、1歳未満の赤ちゃんでパイナップルを食べても大丈夫なお子さんもいたので、その個人差にとても驚いてしまいました。
このように、生のままでは個人差が大きく出る可能性があります。生のパイナップルを扱うときの注意点があるので読んでみてくださいね。
パイナップルを生で離乳食に使う時の注意点
生のパイナップルにはブロメラインというタンパク質分解酵素が含まれています。
中華料理店の酢豚などで、パイナップルが入っているのをみたことがありますよね。
これは、パイナップルを低温でお肉と一緒に調理するとブロメラインの力によってお肉が柔らかくなるためです。
パイナップルについては、「ブロメリン」、キウイフルーツについては、「アクチニジン」という、「たんぱく質分解酵素」が含まれており、それがお肉を柔らかくします。
引用:農林水産省
しかし、このブロメラインはタンパク質に作用するので、食べたときに口腔内を荒れさせてしまうことがあります。
また、口の周りなどについたパイナップルの果汁をそのままにしておくと、その部分が肌荒れしてしまうこともあります。
そういったことの予防として、パイナップルの食後には赤ちゃんの口周りや手を濡らしたガーゼハンカチで拭いてあげましょう。
また、口の中に残った果汁が原因で喉の奥が痒くなる場合もあります。
洗い流すという意味でも、食べ終わったら白湯かミルクを飲ませてあげると良いですよ。
また、ブロメラインは加熱調理することで効果がなくなります。心配な方はまず加熱調理して離乳食に取り入れてみてくださいね。
パイナップルの缶詰なら何歳からOK?
それでは、生のパイナップルより柔らかいパイナップルの缶詰は何歳から食べられるのでしょうか。
結論から言うと、缶詰であっても早くて9ヶ月以降の離乳食後期からです!
缶詰のパイナップルは加熱処理されているので、繊維質が軽減されているのですが、甘い砂糖のシロップに漬けられています。
ですので食べさせるときのポイントを下記にまとめました。
缶詰のシロップは赤ちゃんにとって甘すぎるので、与える前に水洗いをしましょう!
私は実際に缶詰のパイナップルを水で洗ってみました。
すると、人工的な甘さのシロップの味がなくなり、缶詰の独特の風味から新鮮なパイナップルの味に生まれ変わってとても美味しくなりましたよ!
お子さんにも喜ばれると思いますので、お子さんの様子を見ながら試してみてくださいね!
パイナップルにアレルギーはあるのか調べてみた
パイナップルのアレルギーについて気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
消費者庁から発表されている資料によると、パイナップルはアレルギー物質を含む「特定原材料等」として指定されていません。
ですが絶対大丈夫という訳ではありませんのでご注意ください。
食べた直後に舌や唇、口の周りが赤く腫れる場合があります。難しい言葉になりますが、これは「口腔アレルギー症候群」の一つです。
口腔アレルギー症候群
近年報告が増えている新しい食物アレルギーのタイプで幼児・学童・成人に認められます。成人の女性に多いとされ、原因抗原としては果物(キウィ、メロン、モモ、パイナップル、リンゴなど)あるいは野菜です。口腔内の症状だけの場合が多いのですが、ショック症状を呈することもあります。
引用:厚生労働省
お子さんにもよりますが、まれに嘔吐や下痢、全身に蕁麻疹(じんましん)、呼吸困難といった重症になるケースも報告されています。
食後1時間程度は赤ちゃんの口周りやお腹の調子、機嫌に変化が無いかを確認するようにしましょう。
パイナップルのアレルギー症状に対応するために
パイナップルに限らず何でも初めての食品を口にする場合には平日の午前中が良いでしょう。
それは、もしアレルギー反応が出た場合すぐに病院に駆け込めるからです!
これが日曜祝日の夜でしたら、診てくれる病院も限定されてしまいます。
お子さんの万一に備えておくために、与える時間を気にしておくと安心ですね。
また、加熱をすることで消化を良くしたり、アレルギーの原因となる酵素を減らすことが期待できます。
そのため、初めて食べさせる時には必ず加熱をし、スプーン1杯程度の少量から慎重にいきましょう。
パイナップルは繊維質があるので、はじめは果汁から与えるのが望ましいです。
食べさせた後は、お子さんの体調に変化がないか注意深く様子をみるようにしましょう。
おいしいパイナップルの選び方
大人でも、パイナップルを食べたときに「痛い」「辛い」「ヒリヒリする」といった症状が出ることがありますよね。
ここでは、そんな症状を軽減するための、美味しいパイナップルを選ぶコツをお伝えします!
パイナップルには、目では確認できないほど小さいショウ酸カルシウムの針状結晶が含まれています。
それが、「痛い」「からい」という刺激を与える原因です。
パイナップルが熟す前に動物に食べられるのを防ぐため、熟していないパイナップルにショウ酸カルシウムが多く含まれていると言われています。
つまり、よく熟していないパイナップルほど「痛い」「ヒリヒリする」と感じやすいのです。
パイナップルは収穫後にさらに熟すという事がありません。
そのため、基本的には熟した時期に収穫が行われていますが、できればより完熟していて美味しいパイナップルを選びたいですよね。
そこでよく完熟したパイナップル選びのコツをご紹介します!
私はパイナップルは日数をおいても追熟しないことに驚きました!美味しいパイナップルを食べるには買う時が勝負なのですね。
幼児以上のお子さんがいらっしゃる場合は、スーパーで一緒にパイナップルを選ぶのも楽しいですし、食育の良い機会にもなりますね。
あなたもお子さんにパイナップルを与えたい時の参考にしてみてくださいね。
まとめ
- パイナップルを食べ始めても良い月齢・年齢は諸説あるが、一番早くて離乳食後期(9~11ヶ月)から
- 生であっても、缶詰であっても開始時期は変わらない
- お子さんの発達には個人差があるため、お子さんの様子をよく見ながら時期を考える
- まず、果汁を少量から初め、細かく刻んだりすり下ろしたものを与えるようにする
- 生のパイナップルは口腔内が荒れる原因の酵素が含まれるが、加熱することで低減できる。
- 缶詰のパイナップルは水洗いして、細かく刻んだりすりおろす
- パイナップルはアレルギーを発症する可能性がある
- パイナップルに限らず、初めての食材を与えるときは病院が開いている平日の午前中を選び、加熱して少量ずつ与えるようにする
- 熟していないパイナップルには「痛い」「ヒリヒリする」といった刺激を感じさせる物質が含まれる
- 完熟しているパイナップルを選ぶときは、皮の色・重さ・形に注目する
今回調べてみて、パイナップルの様に離乳食にあまり出てこない食材ほど、お子さんの様子を見ながら試していくのが大切だと言うことがわかりました!
パイナップルは赤ちゃんにとって刺激の強い食材ではあります。
しかし、食べれるようになるとぐんと離乳食やおやつのレパートリーを増やしてくれる頼もしい存在でもあります。
あなたも楽しみながら、お子さんの様子に合わせて、日々の食卓にパイナップルを取り入れてみてくださいね!