「海のミルク」とも言われる牡蠣ですが、あなたはお好きですか?
私は牡蠣が大好きです。生牡蠣、牡蠣フライ、牡蠣のグラタン、牡蠣鍋など、好きな牡蠣料理は挙げたらきりがない程です。
牡蠣には豊富な栄養が含まれているので疲れ気味の時にはよく手が伸びる食材でもあります。
そんな牡蠣の食べ合わせに悪い食材はひじきであるということを耳にしました。
実は食べ合わせが悪い食材で調理をすると、必要な栄養素の吸収を阻害してしまうことがあるのです。
栄養豊富な牡蠣を意識して食べても、食べ合わせによって栄養が吸収されなかったら残念ですよね。
知っていたら避けられることなので、今回は牡蠣の食べ合わせについて徹底調査しました!
食べ合わせが悪い食材だけでなく、良い食材もご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
牡蠣の食べ合わせに悪い食材はひじきだった!
ぷりっとして美味しい牡蠣ですが、一緒に食べることがおすすめできない「食べ合わせの悪い」食材があります。
それはズバリ同じ海の仲間である「ひじき」です。
同じ海からとれる海産物だから、一見相性が悪そうな感じはしないなぁ。と私は思ってしまいました。
どうしてこの2つが食べ合わせが悪いと言われているのかとても気になりませんか?
私は気になって仕方がなかったので、さっそく調べてみました!
牡蠣の食べ合わせになぜひじきがダメ?理由はこちら
牡蠣とひじきの食べ合わせが悪いと言われている理由は、栄養の問題でした。
牡蠣には「亜鉛」という成分が豊富に含まれています。
しかしひじきを一緒に食べることによって、ひじきに含まれる成分が「亜鉛」の吸収を阻害してしまうとのことです。
この2つを一緒に食べると体調不良を起こすわけではないんだね!
体調不良を起こすわけでないのなら、まぁいいか!と、一見思ってしまいそうなところですが、そう思うのはまだ早いのです。
実は「亜鉛」が不足してしまうことで「味覚障害」が起こりやすくなってしまうのです。
(前略)亜鉛は味を感じる味蕾細胞の産生に必須であるため、亜鉛不足になると味を感じにくくなる味覚障害になる可能性があります。(後略)
公共財団法人 長寿科学振興財団
その他の症状として食欲不振、皮膚炎、貧血、免疫力低下などの症状もあるとのことです。
私たちにとってとても大切な栄養素であることがよくわかりますね。
牡蠣を食べてお腹が痛くなったのは食べ合わせが原因?
牡蠣といえば食あたりが気になりますよね。私も以前生牡蠣であたったことがありとても辛かった記憶があります。
牡蠣を食べて起こる腹痛や嘔吐は食中毒などによるもので、食べ合わせが原因ではないのです。
しかし牡蠣のような二枚貝はノロウィルスの心配もあり、食べることに少し躊躇してしまうこともありますよね。
ノロウィルスの活性を失わせるためには、85~90度の加熱を90秒以上が有効と言われています。
以下の記事でノロウィルスについても触れられているので、ぜひご覧になってみてください。
生牡蠣などは加熱したものに比べリスクが高くなるので、風邪気味など体調不良な時は避け、免疫力が落ちていない健康な時に食べることも大切です。
これからは疲れ気味で牡蠣を食べたい時は加熱したものを食べるようにしよう!
過度に恐れてしまうと食べることが怖くなってしまいますが、こういったことがわかると対策ができるので少し安心できますね。
牡蠣は栄養たっぷりだからこそ食べ合わせに注意
牡蠣の重要な栄養素である「亜鉛」がの吸収が阻害されてしまうことから、牡蠣とひじきの食べ合わせが悪いと言われていることがわかりました。
私は疲れたと感じる時に牡蠣を食べていましたが、食べ合わせによって栄養が吸収されていなかったら残念な気持ちになります。
食材の栄養をきちんと吸収される為には食べ合わせはとても大切だということですね。
そもそも栄養豊富といわれている牡蠣ですが、「亜鉛」以外にどんな栄養があるのでしょうか。
牡蠣について調べていくと「タウリン」「グリコーゲン」「鉄」などのワードが出てきます。
牡蠣に含まれるタウリンとは
タウリンというワードは聞いたことはあるものの、実際どんな栄養素なのかまでは私は知りませんでした。
(前略)タウリンは、胆汁酸と結びつくことでコレステロールを消費してコレステロールを減らす、心臓や肝臓の機能を高める、視力の回復、インスリン分泌促進、高血圧の予防など、さまざまな効果があると言われています。(後略)
厚生労働省
コレステロールを減らしてくれるだけでなく、視力の回復や高血圧の予防など嬉しい効果がたくさんありますね。
また、他にも気になるこのような情報もありましたよ。
(前略)人における研究ではタウリンの投与が筋肉の疲労や摩耗の原因となる老廃物の除去を助け、筋肉細胞へのダメージや酸化ストレスを軽減する効果が確認されています。(後略)
大正製薬
上記の内容を見ると、疲労回復への効果も期待できそうですね。
牡蠣は栄養豊富なイメージがあったので、疲れた時などによく食べていましたが体が自然と欲していたのかもしれませんね。
先ほどもお話ししたように疲れている際は免疫力が低下しているので、加熱した牡蠣をこれからは食べようと思います。
牡蠣に含まれるグリコーゲンとは
わかさ生活によりますと、グリコーゲンには次のような効果が期待できるとのことです。
- 疲労回復の効果への期待
- 血糖値の調節への期待
- 集中力アップへの期待
タウリンも疲労回復の効果が期待できるとのことでしたので、そこへさらにグリコーゲンも入った牡蠣は疲れにはもってこいの食材ですね。
私は単純なところがあるので、牡蠣を食べながら私は「今タウリンもグリコーゲンも摂取できている!」と思ったらそれだけで元気が出てきそうです。
また、集中力アップへの期待もみられるのは子供のいるご家庭では嬉しい効果かと思います。
牡蠣に含まれる鉄とは
鉄分不足といって私がすぐに思い浮かぶのは貧血です。何より私も貧血がひどく、よく「鉄分を取ったほうがいいよ」と言われるからです。
ここで改めて鉄分についても調べてみました。鉄が不足すると貧血だけではなく以下のような症状も起こるとのことです。
(前略)集中力の低下や、頭痛、食欲不振などの症状があります。また、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下や疲労感といった症状も起こります。(後略)
厚生労働省
貧血だけではなく、頭痛や食欲不振などの症状もあるのですね。
確かに私はどの症状も当てはまるので、意識して鉄を補給したいと思います。
タウリンやグリコーゲンが多く含まれることで有名な牡蠣は私たちにとって有難い食材ですね。
牡蠣との食べ合わせで良い食材もご紹介
ここで、反対に「牡蠣と食べ合わせがいい食材もあるの?」といったところも気になってきますよね。
調べたところ、もちろん食べ合わせが良い食材もありましたのでご安心ください。
せっかく食べるのなら食べ合わせの良い食材と一緒に食べて効率的にに栄養を摂取したいですよね。
早速相性の良い食材とその理由もご説明いたしますね!
食べ合わせの良い食材1つ目は「ほうれん草」
ほうれん草は鉄分やマンガン、葉酸などを豊富に含んでいます。これらの栄養素は牡蠣に含まれる「亜鉛」の吸収を助けてくれる栄養素なのです。
先ほどもご説明をした牡蠣の重要な栄養素である「亜鉛」ですが、実は亜鉛は吸収をしづらく、どうしても不足しがちな栄養素なのです。
それをサポートしてくれるのがほうれん草の栄養素なのですね。
私はほうれん草のおひたしが大好きでよく作るのですが、メニューの幅が少なかったので早速牡蠣と一緒に調理してみたいと思います!
せっかく牡蠣を食べても亜鉛があまり吸収せずに終わってしまうのはもったいないので、ほうれん草との組み合わせは意識したいところです。
食べ合わせの良い食材2つ目は「トマト」
トマトには「リコピン」といった栄養素が含まれています。リコピンとは果たしてどのような栄養素なのでしょうか。
(前略)リコピンはカロテノイドの中でも秀でた抗酸化作用(活性酸素を消去する作用)を持つ成分であり、その効力はβ-カロテンの2倍以上、ビタミンE(α-トコフェロール)の約100倍ともいわれている。(後略)
一般財団法人 食品分析開発センターSUNATEC
抗酸化作用がとても高い栄養素とのことですので、そこで牡蠣とプラスすることで疲労回復効果や美肌効果なのが期待できるとのことです。
私も美肌効果を期待して日々積極的にトマトは食べるようにしていますよ。
これからは牡蠣を食べる際にも意識してトマトを一緒に食べるようにしようと思いました。
動脈硬化や高血圧などにも期待ができるとのことなので、積極的に食べていきたい組合せですね。
食べ合わせの良い食材3つ目は「レモン」
私は牡蠣といえばまず生牡蠣を想像します。その際、生牡蠣のお供といってもいいのが「レモン」ですよね。
実はこの何気なく合わせているレモンも牡蠣とはとても食べ合わせの良い食材ということがわかりました。
牡蠣には鉄が含まれていることを先ほどご説明いたしました。実はこの鉄ですが、体内に吸収がされづらいことをご存じでしたか?
(前略)食品中には「鉄」は2種類の形で存在しています。「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」です。ヘム鉄は動物性食品に多く含まれていて、非ヘム鉄は植物性食品に多く含まれています。そして、非ヘム鉄よりもヘム鉄のほうが吸収率が高く、その差は5~6倍(「ヘム鉄」の吸収率は10~20%、「非ヘム鉄」は2~5%)といわれています。(後略)
ハウス食品
牡蠣は動物性食品になるので、「ヘム鉄」になります。ということは、吸収率は10~20%ですね。
「非ヘム鉄」に比べたら吸収率は上がりますが、それでも決して高い数字とは言えません。
そんな吸収率の低い鉄ですが、この鉄の吸収をサポートしてくれるのが「ビタミンC」なのです。
ビタミンCが多く含まれるレモンとの相性が良い理由はここなのですね。
先ほどの鉄不足による不調の内容で私には鉄が必要なことがよくわかったので、これからは牡蠣とレモンの組み合わせを積極的に摂りたいと思います!
純粋に味の相性がいいから故の組み合わせかと思っていましたが、栄養面での理由もあったことに驚きました。
牡蠣の食べ合わせ以外にもダメな食べ合わせはある?
牡蠣とひじきの食べ合わせが悪いことがわかりましたが、他にもどんな食べ合わせがダメだと言われているのかが気になってくるところですよね。
調べたところ、興味深いこんな組合せが出てきましたよ。
- すいかと天ぷら
脂っこい天ぷらを水分たっぷりのすいかと食べることで胃液が薄まり消化不良を起こすと言われているため。 - うなぎと梅干
脂の多いうなぎと酸の強い梅干が共に刺激が強すぎて消化不良を起こすと考えられていたため。
しかし酸は脂の消化を助けると言われ、むしろ相性はいいという説もある。 - ナスと蕎麦
どちらも体を冷やす食材の為。蕎麦を温蕎麦にしたり、ネギや七味などの体を温めてくれる食材と一緒に食べれば冷えすぎることはないとのこと。 - 生たまごとところてん
消化の悪い食材同志なので、消化不良を避けるためにも一緒に食べないことが勧められている。
有名どころでいくつかご紹介をしてみましたが、あなたはご存じでしたか?
ちなみに、色々と調べていくとたくさんの食べ合わせが悪い食材の組み合わせが出てきましたが、「根拠不明」のものも多くありました。
中には「相性が良すぎて敢えて悪いと言われている」という驚きの話も!これには調べていた私も驚いてしまいました。
「うなぎと梅干」も、「梅干が消化を促進するので高級なうなぎを食べすぎないように敢えて食べ合わせが悪いといった」との説もあるほどです。
食べ合わせが悪いと言われたら不安に思って避けてしまいますが、まさかその中に「実はすごく相性が良い」が混ざっているとは思いませんよね。
もちろんこれらに諸説はありますが、昔から言われるこの食べ合わせには先人達の色々な想いがあって根付いた言われなのですね。
牡蠣の食べ合わせについてご紹介してきましたが、牡蠣といえば、あなたは「牡蠣醤油」をご存じでしょうか。
私は牡蠣醤油を買ったことがなかったので、最後に牡蠣醤油について調べてみました。
牡蠣醤油って何?実際に使用した感想もご紹介
牡蠣醤油とは醤油に牡蠣から抽出された旨味が凝縮された、コクや深みのある醤油のことです。
スーパーで売っているのを見たことがあるけど、普通の醤油と何が違うの?
私が調べたところ、料理に使うことで味に深みが出るとのことでしたので、実際に買って使用してみました!
これを使用したらいつもの料理がワンランク上がる気がして、買った時点ですでに料理上手な気分になりましたよ。
お刺身に使用してみた
早速、お刺身を食べる際に牡蠣醤油を使用してみました。
私は一口食べて、普段の醤油よりも味が濃厚で、コクや深みがあると言われるのがよくわかると思いました。
しかし、何切れか食べ進めていくうちに私は少しくどさを感じました。
コクのある醤油が強くて少々お刺身自体の美味しさが負け気味になった感覚がありました。
我が家では日頃減塩醤油を使用しているので、少しあっさりめに口が慣れていることもあるので、この辺りは個人差があると思います。
実際に家族は牡蠣醤油で食べるほうが好きだと言っていたので、好みもありますね。
煮物に使用してみた
お次は煮物を作る際に使用してみました。我が家では肉じゃがが人気のためよく作ります。
その際大さじ4の醤油を使用するので、今回は半分の大さじ2を牡蠣醤油に、残りの大さじ2は通常の醤油を使用してみました。
お刺身を食べた際、少しくどさを感じたので今回は牡蠣醤油は半量にしてみました。
私は、 いつもより味が濃厚で出汁がすごく効いていると感じました。
一緒に食べた家族も、「今日の肉じゃが、いつもより美味しいね」 と言ってくれましたよ。
牡蠣醤油を使用したからと言って牡蠣の味がするわけではないので、牡蠣そのものが苦手な方でも使用しやすいのではないかと感じました。
卵かけごはんに使用してみた
個人的にとても気に入った使用方法です!炊き立てのご飯に新鮮な生卵を落とし、牡蠣醤油をひと回し掛けて鰹節をふわっと乗せてみました。
私は卵かけごはんが上品で手の込んだ料理のような味がすると感じて、一口食べて虜になりました。
究極にシンプルな料理だからこそ、牡蠣醤油の旨味やコクがダイレクトに味わえました!
卵でいい具合に中和されるので、お刺身の時ほど私はくどさを感じませんでしたよ。
朝ごはんの時など時間がない際に卵かけごはんを食べるので、これからは牡蠣醤油で簡単手軽に味わい深い卵かけごはんを楽しみたいと思います!
実際に牡蠣醤油を使用してみた感想
今回私は実際に3つのパターンで牡蠣醤油を使用してみて、メインとして使用するよりも隠し味の感覚で使用すると料理がワンランクアップすると感じました。
いつもの醤油を少し牡蠣醤油にするだけで美味しくなるのなら1つ持っていると便利ね!
今回はチャレンジしていませんが、炒め物やうどんのおつゆなどを作る際に使用しても美味しそうですよね。
新たな難しい料理にチャレンジすることなく、日頃の慣れたレシピがワンランクアップした味になるのは嬉しいですよね!
簡単な料理も深みが加わって美味しくなりそうなので、なんだか牡蠣醤油を使って早速作ってみたい料理が色々と浮かんできました!
今後も様々な料理で使用してみたいと思います。
まとめ
- 牡蠣の食べ合わせに悪い食材はひじき
- ひじきと一緒に食べることで牡蠣の栄養素である「亜鉛」の吸収を阻害してしまう
- 亜鉛不足は味覚障害などを引き起こす恐れがある
- 牡蠣には「タウリン」「グリコーゲン」「鉄」などの栄養素が豊富に含まれる
- 牡蠣と食べ合わせが良い食材は「トマト」「ほうれん草」「レモン」などがあり、一緒に食べることで栄養素の吸収を高めることができる
- 牡蠣以外の食べ合わせで要注意な組み合わせは「すいかと天ぷら」や「茄子と蕎麦」などがある
- 古くから言われる食べ合わせが悪い食材にも根拠不明なものもたくさんある
- 牡蠣醤油は通常の醤油に牡蠣の旨味やコク、深みがプラスされている
- 牡蠣醤油を料理に使用することで味わい深い仕上がりになる
今回調べるまで私は牡蠣とひじきの食べ合わせが悪いことは知らなかったので、新しい発見でした。
せっかく栄養素の高い食材を食べても食べ合わせによって吸収率が下がったりしたらもったいないですよね。
吸収率の上がる相性の良い食べ合わせで調理をして、必要な栄養素をしっかり吸収しながら家族みんなで健康な体作りをしたいものです。
あなたもぜひ、食べ合わせの良い食材で料理を楽しんでみてくださいね。