サツマイモは品種ごとに、紅はるかは「しっとり」、紅あずまは「ねっとり」、シルクスイートは「滑らかな舌触り」など、それぞれ特徴に違いがあります。
私はさつまいもが大好きでよくサツマイモを使った料理やおやつを作ったりします。
恥ずかしながら、私は今までサツマイモを買う時に、品種まで見て購入したことはありませんでした。
しかし、サツマイモを使ったレシピには「紅あずまで作る!」「紅はるかを使ったおやつ」「シルクスイートで作る」といった品種の記載があったりします。
つまり、品種に合った調理方法をすることによって、それぞれのサツマイモをより美味しく食べられるということです。
こちらの記事では紅はるか・紅あずま・シルクスイートの違いと、それぞれの品種にあった調理方法をご紹介します。
紅はるか・紅あずま・シルクスイートの違いを徹底解説
紅はるかは「しっとりで甘みが強い」、あずまは「ねっとりと甘い」、シルクスイートは「滑らかな舌触りで濃厚」など、それぞれ特徴に違いがあります。
紅はるか・紅あずま・シルクスイートにはそれぞれ食感や甘さ、美味しく食べられる時期などが違います。
私は舌触りの良いサツマイモが好きなようで、買う時はよくシルクスイートを選んでいるなと、最近になって自覚しました。
紅はるか・紅あずま・シルクスイートの甘さや食感の特徴を知って、ぜひ自分好みのサツマイモ選びの参考にしてみてください。
紅はるかはしっとり食感で甘みが強い
紅はるかは甘みがとても強く、上品ですっきりとした後味が特徴のサツマイモです。
紅はるかは「しっとり」とした食感で甘みの強い品種です。
貯蔵性が良く、貯蔵庫で長期間貯蔵して、一層甘みを増幅させたサツマイモブランドも販売されているほどです。
私がスーパーなどで何気なくサツマイモを手に取って品種を確認すると、紅はるかのことが多く、人気なのが伺えます。
紅はるかは九州や関東のサツマイモ産地を中心に普及が広がっていて、11月から1月が美味しく食べられる時期と言われています。
紅はるかに含まれているヤラピンという成分は、お通じを良くして、便秘解消の効果も期待されていることから、芋に含まれている食物繊維と合わせて高い効果が期待されています。
さつまいもを切ったときに出る乳白色の液体は「ヤラピン」という成分で、整腸作用があるといわれます。
ヤラピンは加熱しても減少しにくく、便秘予防に効果があるとされています。
さつまいもに含まれている食物繊維との相乗効果で整腸作用と便秘予防に効果が期待できます。
農林水産省公式ホームページ
紅あずまはしっかりとした甘さでねっとり
紅あずまはしっかりとした甘さが特徴のサツマイモです。
さらに水分量が低く、ホクホクとねっとりの中間のような食感も特徴です。
近年までは、日本で最も人気のある品種の一つでした。
紅はるかと違い、紅あずまは貯蔵性があまりよくない為、旬をすぎると店頭で見つけることが難しくなります。
紅あずまは繊維質が少なくて、関東で人気の高い品種で12月から2月にかけてが美味しく食べられる旬の時期と言われています。
私はサツマイモの美味しく食べられる時期は秋だとばかり思っていましたが、品種によって旬な時期が変わってくるので覚えておくといいですね。
シルクスイートはホクホク食感で濃厚
シルクスイートはホクホクで滑らかな食感が特徴のサツマイモです。
シルクスイートは水分をしっかりと含んでいて、絹のように舌を滑るような、しっとりとした食感になります。
濃厚だけでなく、上品な甘さも兼ね備えているサツマイモです。
収穫直後はホクホクとした食感で、貯蔵期間を十分におくと、水分を含んだしっとりとした食感が楽しめます。
また、シルクスイートが美味しく食べられる時期は11月~2月頃だとされています。
滑らかな舌触りなので、私はスイートポテトなどの舌触りの良いお菓子を作る際に、シルクスイートを使ったりします。
紅はるか・紅あずま・シルクスイートの見分け方をご紹介
紅はるか・紅あずま・シルクスイートは皮の色の濃さや、形の違いを目安にして見分けることが可能です。
私は見た目の特徴を知ってからは、購入するときに、紅はるか・紅あずま・シルクスイートの品種のおおよその見分けがつくようになりました。
個体差はありますが、それぞれの品種で見た目の特徴をご紹介します。
紅はるかの見た目の特徴
- 明るい紫色の皮
- のっぺりとした中円形
- 薄黄色の果肉
紅あずまの見た目の特徴
- 濃い赤紫色の皮
- ごつごつしたサツマイモらしい形
- 黄色くて粉質の果肉
シルクスイートの見た目の特徴
- 濃い赤紫色の皮
- 真ん中が太くて先端が細いサツマイモらしい形
- クリーム色の果肉
地域にもよると思いますが、私が実際にお店で購入する時は、紅はるかは少し薄い紫芋で細長いものが多いイメージ。
紅あずまはキレイな紫色でごつごつしていて、サツマイモらしい形をしている。
シルクスイートは丸っこくて短い。というように、難しく考えず自分の中で分かりやすく品種の特徴を覚えておくと、購入するときに便利かもしれません。
それぞれの見た目の特徴を覚えて購入すると、商品名の表記がなくても、買った後にどの品種だったのか忘れて悩む心配が少なくなりますね。
干し芋を食べるなら紅はるかがおすすめ
干し芋を食べるなら甘みの強い紅はるかがおすすめです。
干し芋はその美味しさに加え、食物繊維やビタミン・ミネラルなどの栄養を手軽に取り入れることができて、とてもヘルシーで人気の高い食べ物です。
干し芋はどのサツマイモでも作ることができますが、一般的にはホクホク系の品種より、ねっとり系の品種の方が向いています。
どうしてねっとり系の品種の方がいいの?
ねっとり系のサツマイモは、水分や麦芽糖が多い為、蒸すと甘みが強くなり、羊羹のような食感になると言われています。
ですので甘みが強く、ねっとりとした食感の紅はるかが干し芋にピッタリなんです。
私はお店で干し芋を見つけるとついつい買ってしまいます。
最近では自宅で干し芋を作っている方もいるようで、干し芋のレシピなども見かけます。
自分の好みにあった干し芋を食べたい方は手作りするのもいいかもしれないですね。
干し芋の3つの美味しい食べ方をご紹介
干し芋はそのまま食べても十分美味しいですが、焼いたりすることでさらに美味しく食べることができます。
干し芋を美味しく食べる方法はさまざまありますが、こちらでは3つの食べ方をご紹介します。
干し芋を電子レンジで温める
電子レンジで温めることで、干し芋が柔らかくなり、甘みも強くなります。
商品にもよりますが、私は子供が干し芋は固いから食べにくいと言っていたので、レンジで温めて柔らかくして食べていました。
オーブントースターなどで焼く
オーブントースターで干し芋を焼くことでサツマイモの風味が増し、香ばしさを楽しめます。
焼くことで表面の水分が蒸発して、べたつきが軽減するので、持って食べる時に手につきにくくて食べやすかったです。
水分が蒸発するので少し干し芋が硬くなることもあります。
冷凍の干し芋を半解凍で食べる
干し芋は冷凍で凍ったまま販売されていることもあります。
凍った干し芋を半解凍させることで、外側のもちっとした食感と、中側のシャリっとした食感の2つを楽しむことができます。
私は固めの干し芋が好きなので焼いて食べる食べ方が一番気に入っています。
自分好みの食べ方を見つけて、干し芋の硬さや食感をぜひ楽しんでみてください。
紅あずまにぴったりな美味しい食べ方3選
紅あずまは焼き芋や天ぷらなどの料理に最適です。
紅あずまは水分量が低くホクホクとねっとりの両方の食感を楽しめる品種なので、揚げたり煮たりする料理と相性がいいと言われています。
どんな料理が向いているのかご紹介します。
天ぷら
紅あずまを天ぷらにすることによって、外はサクッと、中はふわっとしていて、口の中に甘みが広がっていくのを楽しめます。
また、果肉が黄色ので揚げた時に黄色が良く映える印象があります。
焼き芋
ホクホクとした焼き芋がお好きな方は紅あずまの焼き芋がおすすめです。
特に紅あずまは過熱をすると甘みが強くなるので焼き芋に最適です。
大学芋
大学芋は昔からある、おやつとしてもおかずとしても人気のあるサツマイモ料理です。
紅あずまは大学芋として揚げる時に、二度上げすることでカリッとした食感を楽しめます。
最近では冷凍の大学いもも販売されていて、解凍するだけで美味しい大学いもを食べることができます。
私はおやつとしてサツマイモを食べることが多いですが、他にも密煮やふかし芋など、おかずとしてもいろいろな調理方法があるので、ぜひ試してみてください。
スイートポテトにはシルクスイートが最適!
シルクスイートの絹のような舌触りはスイートポテトと相性が抜群です。
シルクスイートはしっとり系のサツマイモでスイートポテトに向いています。
さらに舌触りがとても良いので、滑らかなスイートポテトを作ることが可能です。
しかし、干し芋や焼き芋と違い、スイートポテトは生クリームやバターを使用しているため、脂質が多くカロリーが高めです。
ダイエット中の方や、カロリーが気になっている方は食べ方に注意が必要です。
食べるのを我慢したくないし。どうすればカロリーを抑えられるかな?
スイートポテトは自宅で手作りできるので、砂糖を調整したり、生クリームの代わりに牛乳を使ったりしてカロリーを抑えることも可能です。
おからパウダーを使用した低カロリーのスイートポテトが作れるレシピもあったりします。
私は家で子供たちとよくスイートポテトを作りますが、火を使わずに作れたりするので、親子で作るお菓子としてもスイートポテトはおすすめです!
焼き芋は1年を通してスーパーで購入可能
焼き芋は季節を問わずスーパーで購入が可能です。
昔は秋になると「石焼~き芋~♪」と、よく石焼き芋を販売している車が走っていました。
しかし、最近ではスーパーなどでも季節を問わずに、石焼き芋が温かい状態で販売されています。
私の家の近所にあるスーパーでは、お店に入るとすぐに焼き芋のいい匂いがします。
匂いを嗅ぐだけでも、ついつい焼き芋を食べたくなってしまいます。
スーパーで買った焼き芋はとても甘くて美味しいね!
私はスーパーではどの品種の焼き芋を販売しているのか気になったので、近所のお店に行って確認してみました。
地域によって違いはありますが、私の近所のお店では紅はるかのサツマイモブランドである「紅天使」を使っていました。
少し車を走らせたところにドン・キホーテもあったのでそちらも確認したところ、こちらも紅はるかを使った焼き芋が販売されていました。
紅はるかはサツマイモの中でも甘みがとても強いのでお店で販売するのにもピッタリのようです。
まとめ
- 紅はるかはしっとり系のサツマイモで甘みがとても強く、上品ですっきりした後味が特徴
- 紅あずまはホクホクとねっとりの中間のような食感が特徴
- シルクスイートはホクホク系で滑らかな食感が特徴
- 紅はるかの見分け方は「明るい紫色の皮・のっぺりとした中円形・薄黄色の果肉」
- 紅あずまの見分け方は「濃い赤紫の皮・ごつごつしたサツマイモらしい形・黄色くて粉質の果肉」
- シルクスイートの見分け方は「濃い赤紫色の皮・真ん中が太くて先端が細い・クリーム色の果肉」
- 干し芋を食べるなら甘みの強い紅はるかがおすすめ
- 干し芋はレンジで温めたり焼いたりすることで食感や食べやすさが変わる
- 紅あずまは揚げたり蒸したりするとより美味しく食べられる
- シルクスイートでスイートポテトを作ると滑らかなしっとりとした食感が楽しめる
- スーパーでは1年を通して焼き芋が販売されている
サツマイモにはたくさんの品種があり、1年を通してスーパーや八百屋などで販売されています。
それぞれの特徴を活かした食べ方があり、同じ調理方法でも味や食感の違いを楽しめます。
一度、いろいろな品種のサツマイモを使って食べ比べをしてみるのも面白いかもしれませんね。