メロンが苦い原因はメロンに含まれる「ククミシン」と呼ばれる成分によって引き起こされます。
メロンは熟したくらいが甘くておいしいですが、熟しすぎると甘味成分が苦み成分に変わってしまうことがあります。
そのため、メロンを食べる際は食べごろを逃さないように、常温で風通しの良い場所に保存するのがおすすめですよ!
また、まだ熟していないメロンが苦い場合は食中毒になる危険もありますので、すぐに食べるのをやめましょう。
私は今までにメロンを食べて「まだ食べるには早かったかな」と感じることが何度もありました。メロンの食べるタイミングはとても難しいですよね。
そこで今回はメロンの苦い原因について詳しく解説していきます。さらに記事の後半では、メロンの食べ頃や保存法も紹介していますので是非最後までご覧ください。
メロンが苦いと感じる原因はククミシンにあった!
メロンが苦く感じるのは、「ククミシン」という成分が原因です。
熟したメロンは甘くておいしいですよね♪しかし、熟しすぎると甘味成分が変化して苦み成分に変わってしまうことがあります。
その苦みの原因が、メロンのたんぱく質分解酵素であるククミシンと考えられます。
私は熟せば熟すほどいいと思っていたので、熟しすぎもよくないと知りとても驚きました。
この現象はメロンに限らず、ウリ科の植物全般に起こりうることですので、気を付けなければなりませんね。
また、苦くなったメロンは食べると口の中や舌がピリピリしたりすることもあります。
(前略)メロンを食べると喉がイガイガしたり、舌や唇がピリピリすることがあります。ククミシンはアレルギー反応を引き起こすアレルゲンとなることが報告されていますが、食べてすぐに生じる喉のイガイガやかゆみ、唇のピリピリ感はアレルギー反応ではなく、ククミシンのプロテアーゼ活性により口腔内の粘膜等が攻撃を受けるためです。(後略)
日本植物生理学会
これは追熟過程で生じる「たんぱく質分解酵素」によるものです。
さらにまだ熟していないメロンに苦みを感じる場合は、「ククルビタシン」という毒性の成分を含んでいるため食中毒の危険もあります。
熟していないメロンの苦みは食中毒の危険がある
熟していないメロンが苦いと感じる場合は、食中毒の危険性があります。
まだ熟していないメロンや病気になっているメロンは、「ククルビタシン」という有害な物質を含んでいるため食中毒を引き起こす原因になります。
ククルビタシンという成分は、熟していない若いメロンに多く含まれており、害虫から果実を守るために苦みを出しています。
この苦味成分はメロンが熟していくにつれて減少し、食べ頃には甘くなります!
しかし、少しでも苦みを感じたらすぐに食べるのをやめましょう。
(前略)メロン、スイカなど「ウリ科」の植物のヘタに近い部分に含まれているものです。通常その含有量は少ないため毒性はないのですが、まれに含有量が多く苦みや渋みが強いものがあり、この苦みや渋み成分こそが今回食中毒の原因になった「ククルビタシン」。(後略)
cookpad news
cookpad newsの公式サイトではウリ科の植物に含まれる有害物質「ククルビタシン」についてこのように記載がありました。
私も1度苦いメロンを食べてしまったことがありますが、あまりの苦さに吐き出してしまった経験があります。
何事もありませんでしたが、その後しばらくは怖くてメロンが食べられなくなりました。食べてしまったときは本当に焦りますよね…
ではメロンの苦い部分を食べてしまった場合の対処法について詳しく解説していきます。
メロンの苦い部分を食べてしまった時の対処法
メロンが苦いと感じたら食べ続けないようにしましょう。
どうしよう。苦い部分を食べきっちゃった…
もし、食べきってしまっても落ち着いて様子をみることが重要です!
食中毒を引き起こすほど毒性のあるククルビタシンは、口に入れた場合は苦味や舌のしびれなどの明らかな違和感を感じます。
そのためククルビタシンを多く含むメロンは、強い苦味を感じるため大量に食べてしまうことはありませんが、お子さんのいる家庭では注意が必要ですね。
私は子どもに提供する際は、まず大人が味見するように心掛けています。そうすることで安心してメロンを食べられますよ♪
もしお子さんが食中毒の症状になったら、下痢や嘔吐は出し切り、周りの人が常温の水分を与えて様子をみてください。
症状の大小にかかわらず、症状が治まらなければ近くの病院へ連絡しましょう。
メロンは追熟が完了したタイミングが食べ頃‼
メロンは、追熟が完了したくらいのタイミングが食べ頃になります。
あなたもギフトとしていただいたりスーパーで買ってきたメロンが、「まだ食べるには早かった」という経験はありませんか?
それもそのはずです。収穫直後のメロンは、かたくて青臭いため本来の美味しさを味わえません。
収穫後、時間の経過とともに進む「追熟(ついじゅく)」によって、美味しさが引き出されていきます。(追熟に必要な期間は収穫後3~7日くらい)
私は追熟を初めて5日目くらいで食べるメロンが柔らかすぎず程よい甘みでおすすめです!
追熟しても糖度そのものはあまり変わりませんが、果肉が柔らかくなめらかになることで甘みを感じやすくなりますよ。
そのため、メロン独特の気品ある香りも増して、風味やコクも格段にアップしますよ。
そんなメロンですが、購入する段階で美味しいメロンを見分けることはできるのでしょうか?そこで見分け方について調べてみましたのでぜひ購入の参考にしてください。
美味しいメロンと苦いメロンの見分け方
購入時の美味しいメロンの見分け方や苦いメロンの見分け方について確認すべきポイントをご紹介します。
●美味しいメロンの見分け方
大きめでずっしりと重みがあり、表面に傷や変色がないものがポイント
私は普段、網目の有無に関わらず左右対称で形が綺麗なものを選ぶようにしています。この選び方をするようになって美味しいメロンを見極められるようになりました♪
●苦いメロンの見分け方
下記に該当する場合は、メロンが病気にかかっている可能性があります。
- 表皮の一部が白く覆われているもの
- カットした際、中身が白色もしくは桃色に変色しているようなもの
丸ごと1玉を購入する場合にはなかなか気付かないことも多いですよね。
私もメロンを1玉で買うときはいつもドキドキしながら選んでいます…
ですが、カットしてからでも異変に気付くことはできますので、食べる前にきちんと状態を確認すると安心ですよ!
続いて、メロンの保存法についても詳しく紹介していきます。
これであなたも失敗しない美味しいメロンの保存法!
メロンは熟成状態によって保存方法が異なる果物です。そこで今回はメロンの状態別に合わせた保存法を紹介していきます。
●追熟中メロンの保存法
まだ熟していないメロンは、食べ頃になるまで常温で追熟させましょう。
冷蔵庫や野菜室などで保存しがちですが、追熟が止まってしまいますのでNGです!
私は最近までこれを知らず追熟中でも野菜室で保存していました。「熟すのが遅いな」と思い、調べると保存方法に原因があったとわかり非常に驚きました。
箱入りの場合も、外に出して保存する(箱の中の湿気でメロンが腐りやすくなるため)
●完熟メロンの保存法
完熟したメロンは冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
追熟中のメロンとは違い、完熟したメロンは野菜室で保存することで食べ頃の状態をキープできます。しかし、2~3日以内には食べきりましょう。
メロンはそのまま保存すると冷蔵庫内のほかの野菜や果物が早く傷んでしまうため、ポリ袋に入れて口をしっかり縛ると良い
私は完熟したメロンを2~3日で食べきれない場合は冷凍庫で保存するようにしています。
冷凍庫で保存することで、3週間は保存が可能になりますよ!
ぜひ、あなたもこのメロンの保存法で美味しくメロンを食べましょう♪
まとめ
- メロンが苦い原因はメロンに含まれる「ククミシン」と呼ばれる成分によって引き起こされる
- ククミシンは喉がイガイガしたり、舌や唇がピリピリすることがある
- まだ熟していないメロンに苦みを感じる場合は、「ククルビタシン」という毒性の成分を含んでいるため食中毒の危険もある
- メロンが苦いと感じたら食べ続けないようにし、お子さんのいる家庭ではまず大人が味見すると安心できる
- メロンは追熟が完了したくらいのタイミング(収穫後3~7日くらい)が食べ頃
- 購入時に美味しいメロンの見分け方は、大きめでずっしりと重みがあり、表面に傷や変色がないものが良い
- 購入時に苦いメロンの見分け方は、表面の一部が白く覆われていたり、カットしてあるものだと中身が白色もしくは桃色に変色しているものは避けよう
- メロンの保存方法は熟成状態によって異なる
- 追熟中メロンの保存法は、食べ頃になるまで常温で保存する。冷蔵庫で保存すると追熟が止まるためNG
- 完熟メロンの保存法は、ポリ袋に入れて口をしっかり縛り冷蔵庫の野菜室で保存すると良い
メロンの苦い原因、ククミシンは口に含むとしびれや痛みが出る可能性があります。
また、熟していないメロンの苦みは食べ続けると食中毒になる恐れもありますので、苦みを感じたらすぐに食べるのをやめましょう。
私はメロンやウリ科の植物を食べるときは必ず味見してから食べるようにしています。
やはり目視ではなかなか苦いと判断できない時もありますので味見すると安心できますよ!
もし食べきってしまっても焦らず様子をみて、もし症状が治らない場合や悪化した場合はすぐに近くの病院へ連絡してください。
メロンは追熟したタイミングが食べ頃です!ぜひこの記事を参考にして美味しいメロンを食べましょう♪