お弁当はいつ作るのがいいかというと、お昼に食べるお弁当であれば「当日の朝」か「前日の夜」のどちらでも大丈夫です。
衛生面を考えると当日の朝が安心ですが、朝の負担を考えると前日の夜に作り置きする方が楽ですよね。
お弁当をいつ作るかは、自分の無理のない範囲で時期や場面に合わせて決めるといいでしょう。
しかし、私は前日に作り置きしたお弁当を食べて、ひどい腹痛に苦しんだことがあります。
前日に作る場合には美味しさを長持ちさせる工夫や、食材が傷まないような注意が必要です。
この記事を読めばお弁当をいつ作るといいのか分かるだけでなく、作り置きの注意点や前日から作れるおかずまでばっちりマスターできます!
あなたも今日から安心安全で負担の少ないお弁当作りを始めてみましょう♪
お弁当はいつ作る?当日が安心だが前日の夜でも大丈夫
昼食のお弁当を作るタイミングは「当日の朝」か「前日の夜」です。
当日の朝作れば、食べるまでの時間が短いので傷みにくく、味の劣化も少ないため安心して食べられます。
したがって、時間に余裕があるなら当日の朝作るに超したことはありません!
特に、以下のようなシチュエーションでは当日の朝に作ることをおすすめします。
子どもの遠足や運動会など、日中にお弁当が傷みやすい場所にある場合は、当日の朝作ったものを持たせるようにしましょう。
梅雨や夏場なども食中毒のリスクが高まるため、当日の朝作るのが基本です。
おかずは時間経過とともに劣化し、色が悪くなったり冷えて固くなったりします。
お弁当の見栄えや美味しさを重視する時も当日に作る方がいいでしょう。
レタスやピーマンなどもすぐに変色しちゃうのよね。
私は以前、作り置きの唐揚げをお弁当に入れて持っていったところ、昼に食べる頃には固くなっており、あまり美味しくなかったのを覚えています。
キャラ弁なども時間が経つと崩れてしまうことがありますよね。
お弁当の鮮度や見た目をキープしたい場合は、やはり当日の朝作るのが一番です。
でも、朝は忙しくてそれどころじゃない・・・!
当日の朝作るのが難しい場合は、前日の夜に作っておく方法がおすすめです!
次の章では、お弁当を前日の夜に作るメリットをご紹介しますね♪
お弁当作りの負担を減らすなら前日の夜がおすすめ!!
前日の夜にお弁当を作っておけば、朝の忙しさや負担を軽減できます!
朝はどうしてもバタバタと時間が過ぎてしまい、焦ってお弁当作りをしている人も多いのではないでしょうか。
私はどれだけ余裕をもって起きてもバタバタしてしまうため、最近は早起きすることさえ負担に感じています。
朝に作る余裕がない場合は、無理せず前日の夜にお弁当を作るようにしてみましょう。
お弁当を前日の夜に作るメリットをまとめてみました♪
私はお弁当を前日に作り始めてから、朝の時間を有意義に使えるようになりました。
朝やることが1つ減っただけで気持ちが楽になったよ。
ただし、前日の夜に作ったお弁当は、当日に作るより新鮮さが劣ります。
そのため、秋冬の涼しい時期でも保冷剤や保冷バッグを活用するなど、傷みにくくする工夫が必要です。
次の章からは、前日にお弁当を作る場合の手順や注意点をまとめていますのでチェックしていきましょう!
前日に作り置きする手順と入れてはいけない食材
前日にお弁当を作り置きするときには手順と食材に注意して、菌の繁殖を防ぐことが大切です!
まずは、前日から作るときの正しい手順を確認しましょう。
おかずを作った後、きちんと冷蔵庫に入れていても菌が繁殖してしまうことがあります。
そのため、当日の朝にもう一度加熱殺菌してからお弁当箱に詰めるのが鉄則です。
冷蔵庫を過信してはいけないのね。
また、お弁当には前日から入れてはいけない食材があります。
- ごはんもの
- 生もの(レタス、半熟の卵焼きなど)
- デコレーション用の海苔やふりかけ
- マヨネーズやタルタルソース、ドレッシング類
これらの食材は、傷みやすく味の劣化も早いため当日の朝に入れるようにしましょう。
ごはんは冷めると固くなることも理由の1つだよ!
海苔やふりかけでのデコレーションも時間経過とともに崩れやすいため当日に行うのが基本です。
私は以前、夜のうちにデコレーションをしておいたところ、見た目がグロテスクなキャラ弁を生み出してしまったことがあります(笑)
マヨネーズやドレッシングも傷みやすい食品です。できれば小分けで持って行き、食べる直前にかけるのが見た目にも衛生的にもベストですね。
お弁当を前日から作る場合「ごはんもの、生もの、トッピング類は当日の朝に仕上げる」ことを覚えておきましょう!
前日におかずを調理するときは4つのポイントに注意
調理の方法に気をつけることで、傷みにくいおかずを作れます!
作り置きおかずを調理するときに守ってほしい4つのポイントをまとめました。
食材にしっかりと火を通し、濃いめの味付けにすることで雑菌の繁殖を防ぎ食中毒予防になります。
作ってから時間が経つと味も劣化するため、少し濃いめの方が翌日も美味しく食べられますよ。
防腐効果のある調味料を調理に入れるのも効果的です。農林水産省では、からしやわさびに含まれる「アリルイソチオシアネート」には強力な殺菌作用があると紹介されています。
また、お酢に含まれる酢酸にも防腐効果が期待できます。
(前略)お酢の高い殺菌能力は科学的にも実証されており、その殺菌効果が防腐の役割を果たしてくれます。病原性大腸菌O-157、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、ボツリヌス菌などに対する抗菌効果も確認されており、これらの食中毒予防にもお酢が有効です。(後略)
いわい中央クリニック
お酢に含まれている酢酸は食中毒の原因菌への抗菌効果も実証されている、頼もしい食材だと分かりますね。
カレー粉のターメリックに含まれる成分「クルクミン」にも防腐効果があるよ!
私は防腐効果のある調味料の存在を知ってから、お弁当に欠かさず使うようにしています。
我が家のお弁当は、酢の物、カレー風炒め、生姜焼きの3品セットが定番メニューです♪
前日に作るおかずの調理方法は、水分が出にくい「焼く・炒める・揚げる」がおすすめです。
煮物や蒸し野菜など水分量の多いおかずは雑菌が繁殖して傷みやすいため、前日からの作り置きには向いていません。
では、実際にどんなおかずがおすすめなのでしょうか。次の章で作り置きにぴったりなおかずをご紹介します♪
前日の作り置きには傷みにくいおかずを選ぼう
前日からの作り置きには、水分が出にくく味も濃いおかずがおすすめです。
私がよくお弁当に入れている、前日から作っても傷みにくいおかずを紹介します!
唐揚げやきんぴらごぼうは水分が出にくく味も濃いため、傷みにくいおかずの代表格です。
我が家では、唐揚げを「鶏肉のケチャップ煮」にしたり、きんぴらをレンコンで作ったりしてアレンジを楽しんでいます♪
酢の物は水分が出やすいですが、お酢の防腐効果で傷みにくいため作り置きに適しています。
キャロットラペは彩りも豊かになるのでおすすめ!
ナポリタンやペペロンチーノ、たらこパスタなど熱を通した具材だけで作るパスタなら前日から作れます。
パスタはカップに入れたまま冷凍保存も可能なため、我が家では一度にたくさん作って保存していますよ。
作り置きは、基本のレパートリーさえ決めておけばアレンジしやすく時短にもなります♪
前日の作り置きには傷みにくいおかずをチョイスしてみましょう!
こちらの記事では、1週間分のお弁当の作り置きレシピを紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
当日の朝は正しいおかずの詰め方で食中毒を防ごう
当日の朝、おかずを詰めるときにもいくつかポイントを抑えることで、食中毒の予防につながります。
せっかく正しい方法で前日に作り置きしても、当日の朝の詰め方が良くないと傷んでしまうこともありますよ。
これからお伝えする正しいおかずの詰め方を実践して食中毒を防ぎましょう!
前日に作り置きしておいたおかずは、冷蔵庫の中に入れておいても100%安心とは言い切れません。
念のため当日の朝、電子レンジなどで温め直してから詰めるようにしましょう。
内閣府食品安全委員会によると、食中毒菌が死滅する加熱温度と時間がこのように紹介されています。
- ノロウイルス:85~90℃で90秒以上加熱
- 腸管出血性大腸菌・カンピロバクター・サルモネラ属菌:75℃で60秒以上加熱
- リステリア:65℃で数分加熱
電子レンジでは中心部まで熱が行き届かないこともあるため、少し長めに加熱すると安心ですね!
我が家では、作ったおかずを小分けにしてパウチに入れておき、朝まとめて湯煎にかけます。
湯煎だとムラなく加熱できるよ!
以前、ジッパー付保存袋が熱で溶けてしまったことがあるため、それ以来ホームセンターで手に入る食品用パウチを使うようになりました。
使わない分はそのまま冷凍できて便利なので、作り置きおかずを保存する時にはぜひ試してみてください♪
農林水産省では、お弁当の食中毒を予防するために菌を「つけない・ふやさない・やっつける」の3原則を掲げています。
カップやバランでおかず同士の密着を防ぐなどして、おかず全体に菌が増殖しないようにすることも大切ですね。
100均の抗菌シートも便利だよ!
こちらの記事では、食中毒のリスクや菌の増殖についても詳しく解説していますのでチェックしてみてください!
前日のうちに詰める方法がおすすめできない理由
前日のうちにお弁当箱におかずを詰めるのはおすすめできません。
前日のうちに詰めておけば、当日の朝お弁当箱ごとレンジで温めるだけなので、かなり時間の節約になりそうですよね。
しかし、おかず同士が重なったまま電子レンジで加熱しても十分に熱が行き届かず、加熱による殺菌効果が得られない可能性があります。
また、電子レンジの加熱前にはレタスやトマトなどの生もの、熱で変形しやすいピッグやバランは入れられません。
生ものは結局当日入れるしかないようだね!
私も一度、この方法をやってみたことがあるのですが、我が家の電子レンジで1回加熱しただけでは、中心部分が温まっていませんでした。
何度も電子レンジで加熱することになり、逆に面倒だったのを覚えています。
また、中身を完全に冷まさないとフタができないため、結局おかずを詰めるのと変わらないぐらいの時間が経っていました。
逆に非効率かも・・・。
前日に詰めておく方法は、きちんと加熱殺菌できているか分からない上に、時間の節約にもならない場合があるため注意しましょう。
サンドイッチなら前日の夜から作れて便利♪
サンドイッチは、はさむ食材と保存方法に注意すれば前日から作り置きできるメニューです。
ジャムやチョコソースで作るサンドイッチは日持ちしやすいので作り置きにぴったりです!
はさむ食材が生ものであれば、以下のようにひと手間加えて傷みにくいサンドイッチを作りましょう。
生ものは軽く湯通ししてから使うと安心ですね。トマトなどの水分が多く出るものは作り置きのサンドイッチには向いていない食材のため避けた方が良いでしょう。
私は、ゆで卵とマヨネーズのペーストが大好きなのですが、作り置きのサンドイッチには「厚焼き卵」を使うようにしています。
マヨネーズは傷みやすく、ゆで卵は半熟の場合があるからです。
中までしっかりと火を通した厚焼き卵なら前日からサンドイッチにできるのでおすすめですよ♪
ゆで卵とマヨネーズのペーストが使いたい場合は当日の朝作ろう!
保存方法は、1つずつラップで包み、重ねてジッパー付き保存袋に入れてから冷蔵庫で保管します。
パンが乾燥しないようにぴったりとスキマなく包み、保存袋の空気もなるべく抜くのがポイントです。
サンドイッチは朝作ると大変ですし、作りたてだと食材同士のくっつきが悪く崩れてしまうこともありますよね。
前日に作ったサンドイッチは食材が馴染んで見た目もきれいに仕上がります♪
お弁当にもラップのまま入れられて、食べやすい上に衛生的でおすすめですよ!
ご飯はおにぎりにすれば前日から作ってもOK!
お弁当のご飯は当日の朝に詰めるのが基本ですが、1つずつラップで包んだおにぎりであれば前日に作れます!
前日から作る場合、おにぎりの具はこのような塩分の濃いものが適しています。
ツナマヨ、明太子、たらこ、チーズ、炊き込みご飯などは傷みやすい具材のため避けましょう。
炊き込みご飯は色々な食材が使われているから傷みやすいよ。
ラップに包んだままジッパー付き保存袋に入れておけば、冷蔵だと約12時間、冷凍だと約3週間もちます。
お弁当に入れる時はラップのまま、電子レンジで温めてから入れてくださいね。
自然解凍だとパサパサになり美味しさが感じられないため注意しましょう。
私は以前、夏の保冷剤代わりに冷凍おにぎりをそのままお弁当に入れたことがあります。
おにぎりは自然解凍だとモサッとした食感になることを知り驚きました。
美味しくなくて残してしまったよ・・・。
作り置きのおにぎりは美味しさの観点からも、お弁当に入れる前に再加熱することをおすすめします。
どうしても風味が落ちるのが気になる場合は、ご飯にもち米を混ぜたり、水分を多めにしたりして炊くと良いですよ!
まとめ
- お弁当はいつ作るのかは「当日の朝」か「前日の夜」で、衛生面を考えると当日の朝が安心
- 忙しい朝の負担を減らしたい場合は前日の夜にお弁当を作るのがおすすめ
- お弁当を前日の夜に作る場合でも、ごはんや生もの、マヨネーズなどは傷みやすいため前日から入れないようにする
- 前日におかずを調理する時には濃いめの味付けにし、防腐効果のある調味料を使うと傷みにくい
- 前日のお弁当の作り置きには、味が濃く水分が少ない唐揚げ、きんぴらなどのおかずがおすすめ
- 当日お弁当を詰める時には、おかずを再加熱をするなど食中毒を防ぐ対策が必要
- 衛生面でのリスクが高いため、前日のうちにおかずを詰めるのはおすすめできない
- サンドイッチは食材や保存方法に気をつければ前日の夜から作れて便利
- ご飯はおにぎりにすれば前日から作り置きでき、冷凍だと約3週間保存可能
お弁当は、食中毒などのリスクを考えると当日に作るのが安心ですが、正しい対策をすれば前日に作ることも可能です。
私は前日の夜にお弁当を作ることで気持ちに余裕ができ、お弁当作り自体を楽しめるようになりました!
サンドイッチやおにぎりなども前もって作れるため、忙しい朝や時間に余裕がない時はぜひ試してみてくださいね♪