アクエリアスの成分をポカリスエットと比較すると、「アミノ酸などアクエリアスにだけ含まれる成分がある」「共通した成分でも含まれる量が異なる」など違いがありました。
成分等が違うため、運動時はアクエリアス、発熱時はポカリスエット、というように飲み分けることもおすすめです。
また、スポーツドリンクは飲み方に気を付けないと、水分が吸収されにくかったり、塩分などの取りすぎになるので注意が必要です。
この記事では、アクエリアスの成分やポカリスエットとの違い、アクエリアスゼロや経口補水液との違いから、効果的な飲み分け方などを解説しています。
私はスポーツドリンクはアクエリアスかポカリスエットの2択になることが多く、どこが違うのか気になっていました。
この記事がスポーツドリンク選びの参考になれば幸いです♪
アクエリアスの成分や原材料はポカリスエットと違う!
アクエリアスとポカリスエットはどちらも水分補給に優れていますが、成分や成分量、原材料に違いがあります!
私は味の違いは感じていましたが、どちらもスポーツドリンクといわれているので成分は似たようなものだろうと思い、気にしたことがありませんでした。
しかし実際は、成分や成分量に特徴があるため、目的によって飲み分けるとさらに効果的であることがわかりました!
アクエリアスとポカリスエットの成分の違いや、どのような時に飲むのが効果的かを解説していきます。
ポカリスエットにはアミノ酸が含まれていない
アクエリアスとポカリエットの成分を比べると、ポカリスエットのほうが成分がシンプルで、共通した成分でも量に差があります。
商品パッケージの記載されている成分は以下の通りで、どちらかにしか含まれない成分は赤で表しました。
【100mlあたりの栄養成分】
アクエリアス | ポカリスエット |
エネルギー19kcal | エネルギー25kcal |
食塩相当量0.1g | 食塩相当量0.12g |
炭水化物4.7g | 炭水化物6.2g |
カリウム8mg | カリウム20mg |
マグネシウム1.2mg | マグネシウム0.6mg |
アルギニン25mg | カルシウム2mg |
バリン1mg | |
イソロイシン1mg | |
ロイシン0.5mg |
どちらにも食塩の成分であるナトリウムが入っていますが、ナトリウムは食品表示基準に定められた決まりにより、食塩相当量に換算した記載となります。
アクエリアスのみに含まれるアルギニン、バリン、イソロイシン、ロイシンは、アミノ酸といわれる成分です。
筋肉や運動に有効な働きがたくさんあるのでのちほど詳しく解説しましょう。
また、ポカリスエットには、アクエリアスには入っていないカルシウムが入っていますね。
汗にはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが含まれていて、これらは汗と一緒に体外に排出されてしまいます。
ポカリスエットはアクエリアスより成分がシンプルですが、私は、ポカリエスエットはその名の通り「汗」に含まれる成分を補うことに特化していると思いました。
上記は100mlあたりの栄養成分ですが、私は500mlのペットボトルを買うことが多いので、エネルギーや成分量が5倍違うとなると、大きな差に感じてしまいます。
比べてみるとけっこう違うのね!結局、どっちを飲んだらいいの?
日本スポーツ協会では、熱中症予防のための水分補給として以下のような飲み物を推奨しています。
糖分を含む水分は腸で吸収されるスピードが速く、保水率も高くなるとのことです。
また、糖分を一緒にとるとエネルギーが補給できるというメリットもあります。
アクエリアスもポカリスエットも上記の条件を満たしているので、水分補給としてはどちらを選んでもOKなのです。
私はあまり深く考えずに、そのときの価格や好みで選んでいたので、どちらでも大丈夫だとわかってホッとしました。
また、糖分は甘くする目的だけで使われていると思っていたので、素早い水分補給に役立つと知って驚きました。
アクエリアスとポカリスエットは糖や果汁が異なる
アクエリアスとポカリスエットの原材料を比較すると、糖の種類なども異なるのです。
商品パッケージの記載をもとに原材料を比べると以下の通りで、いずれかにしか含まれない原材料は太字で表記しました。
【アクエリアス】 | 【ポカリスエット】 |
果糖ぶどう糖液糖(国内製造) | 果糖ぶどう糖液糖 |
甘味料(スクラロース) | 砂糖(国内製造) |
塩化Na/クエン酸、クエン酸Na | 食塩/酸味料 |
硫酸Mg、塩化K、乳酸Ca | 塩化Mg、塩化K、乳酸Ca |
バリン、ロイシン | 果汁 |
イソロイシン、アルギニン | 調味料(アミノ酸) |
香料、酸化防止剤(ビタミンC) | 香料、酸化防止剤(ビタミンC) |
硫酸Mgは硫酸マグネシウム、塩化Mgは塩化マグネシウムのことで、成分としてはどちらもマグネシウムです。
アミノ酸以外で大きく違うところは、糖の種類とクエン酸や果汁が含まれているかどうかですね。
クエン酸はレモンに含まれることでおなじみかと思いますが、農林水産省の公式サイトには、クエン酸の効能として血流の改善や疲労回復などが書かれていました。
ポカリスエットには何の果物が使われているか公開されていませんが、果汁が5%以下のため、法律の都合で「無果汁」と表示されるという不思議な状況になっています。
一方、アクエリアスには果汁が使われていません。
また、500mlのペットボトル1本分のカロリーは、アクエリアスが95kcal、ポカリスエットが125kcalですが、私はこの差は糖の違いによるものと推測します。
果糖ぶどう糖液糖に加えて、アクエリアスはスクラロース、ポカリスエットには砂糖が使われています。
農畜産業振興機構の公式サイトによると、スクラロースは低カロリーやノンカロリーを目的に使われる合成甘味料で、食品衛生法上は添加物となります。
また、東京都福祉保健局の公式サイトには、スクラロースが下痢を起こす可能性について書かれています。
・糖アルコールを摂取すると、体質によっては、一時的にお腹が緩くなることがあります。この場合の下痢は、病原性のある下痢ではなく、長期的に続くものでもありませんので、大きな心配は要りません。
東京都福祉保健局
同サイトには、スクラロースは糖質に水素を添加して化学的に安定させた糖アルコールであることや、多量摂取した場合はお腹が緩くなる作用があるとも書かれています。
スクラロースでお腹がゆるくなってしまうと、水分補給が逆効果になってしまうため、体質に合わない方や飲み過ぎに注意しましょう。
アクエリアスってはちみつが入ってなかった?
以前はアクエリアスにはちみつが使われていて、私は子供に飲ませないように気を付けていましたが、現在は使われていません。
糖分が高いと良くないように思いがちですが、運動時はエネルギー補給に役立つという点でメリットにもなるのです。
次に、アクエリアスとポカリスエットがどのようなときに適しているのか解説しましょう。
運動時の疲労回復や筋肉にはアクエリアスが効果的
アクエリアスに含まれる、バリン、イソロイシン、ロイシン、アルギニンはアミノ酸といわれる成分です。
調味料などを販売している「味の素」の公式サイトは、アミノ酸について以下のように説明しています。
私たちのカラダは約60%が水分で、約20%がたんぱく質でできています。つまり、体重50kgの人なら約10kgがたんぱく質。おもに筋肉や消化管、内臓、血中のヘモグロビン、髪や皮膚のコラーゲンなど、カラダの重要な組織をつくっています。このたんぱく質を構成している成分がアミノ酸です。
味の素株式会社
バリン、イソロイシン、ロイシン、アルギニンは体を作るのに欠かせない成分ということですね。
また、バリン、イソロイシン、ロイシンの3つのアミノ酸はまとめてBCAAと呼ばれます。
サプリメントなどを販売する「株式会社わかさ生活」が運営するサイト「わかさの秘密」で解説しているBCAAの働きの中から、運動に関わるものをまとめてみました。
BCAAはエネルギー補給や運動後の疲労回復にも役立つ成分なのですね。
私は、スポーツドリンクは水分と塩分を摂るためのもの、というイメージだったので、アクエリアスに運動に役立つ成分が入っているとは知らずに飲んでいました。
また、大正製薬の公式サイトでは、トレーニングを活かすためにこの3つのアミノ酸を摂取する必要性を述べています。
BCAAは筋たんぱく質分解の抑制や運動パフォーマンスの維持に役立ち、筋肉の増強や運動効率が上がることが分かっています。
大正製薬商品情報サイト
アクエリアスに含まれていアミノ酸は、運動時に効果的に働く成分なのです。
アクエリアスに含まれるもうひとつの成分であるアルギニンは、うなぎなどの滋養強壮に良いとされる食べ物やプロテインなどにも含まれています。
牛乳や乳製品の製造・販売を行っている協同乳業株式会社の運営するサイトには、アルギニンの働きについて以下のように書かれています。
アルギニンは、運動や手術などで体力が消耗したときの回復に使われるように、アンモニアの増加を抑えて疲労回復をサポートしたり、成長ホルモンの分泌を促進し、脂肪燃焼・筋肉増加に働きかける成分。
健康腸寿ナビ
アクエリアスに含まれるアミノ酸は、運動や筋肉に効果的であることから、アクエリアスは運動時の水分補給に適した飲み物といえるでしょう。
私はアクエリアスはかなり前から知っていますが、運動に効果的な成分まで含まれていることを初めて知り、「さすがスポーツドリンクというだけある!」と感心してしまいました。
水分補給と同時に運動に効果的な成分も摂れるとは一石二鳥ですね!
次に、ポカリスエットはどのようなときに適しているかを解説いたします。
発熱時や日常の水分補給にはポカリスエットがおすすめ
ポカリスエットは風邪で発熱したときや、夏場に屋外で過ごすときなど、汗をたくさんかくときにおすすめです。
大量の汗をかくと一緒に多くのナトリウムも失われていきますが、アクエリアスよりポカリスエットのほうがナトリウムやカリウムが多いのです。
体調を崩すと食欲も落ちるんだよな…
ポカリスエットはアクエリアスより糖分が多く、食欲が落ちてしまったときのエネルギー補給としても役立ちます。
「ポカリエット=スポーツドリンク」というイメージがありますが、実際は「日常生活の中で手軽に汗で排出した成分を補うドリンク」を目指して開発されたドリンクなのです。
ポカリスエットの公式サイトによると、就寝前や朝起きた時、入浴前後や飲酒後など日常生活の中で失われた水分の補給にも適しているとのことです。
私は家の中で熱中症になることもあると聞き、粉末タイプのポカリスエットを常備していているので、いつでも飲める安心感があります。
アクエリアスもポカリスエットもそれぞれに特徴があるので、目的に合わせて効果的に取り入れていきましょう。
水だけでなくイオン飲料でミネラルを補給しよう!
汗を多くかいたときに水だけで水分補給をすると、かえって脱水状態が進行してしまうことがあります。
汗や血液などの体液にはナトリウムなどのミネラルが溶け込んでいるので、失ったミネラルも一緒にとらないと体のバランスが崩れてしまいます。
ナトリウムは食塩の成分でもあり、しょっぱさがあります。「汗がしょっぱい」ということは汗と一緒にナトリウムが排出されている証拠ですね!
スポーツサプリメントの製造・販売を行っている株式会社ドームの通販サイトには、水だけを飲む危険性について書かれています。
汗をかくとき、同時にミネラルも流出している。このとき「ただの水」を大量に飲むと、体内のミネラル濃度が低下する。つまり体液が薄まるわけだ。
(中略)そこで逆に水の排出を増やし、体液を濃くしようとする働きが起こる。この現象を「自発的脱水」と呼ぶ。つまり水を飲めば飲むほど、自発的脱水により体内から水が排出されるという悪循環に陥ってしまうのである。
DNS
汗にはナトリウム、カリウム、マグネシウムなどが含まれますが、なぜ私たちの体にはミネラルが必要なのでしょうか。
厚生労働省のe-ヘルスネットをもとに、これらのミネラルの働きをまとめてみました。
浸透圧って理科で習った気がするけど…何だっけ?
浸透圧とは、濃度が異なる2つの液体が接した時に、濃度を一定にしようとして、水が濃度の薄いほうから濃度の濃いほうに移動する圧力のことです。
ナトリウムやカリウムは、浸透圧を調整して、汗や血液などの体内の水分バランスを正常に保つために働く重要な成分なのです。
アクエリアスやポカリスエットのように、ナトリウムなどのミネラルを含んだ飲み物はイオン飲料といわれ、汗などで失ったミネラルを速やかに補給することができます。
私は水だけを飲むとかえって脱水する可能性があると知って驚きましたし、子供が通う学校は夏でも水筒の中身は水以外はNGなので、少し心配になってしまいました。
汗をかいたときは、イオン飲料を適度に取り入れて、適切に水分補給したいですね。
アクエリアスと経口補水液の違いはミネラルと糖分の濃度
経口補水液とスポーツドリンクの違いが気になる方もいるのではないでしょうか。
熱中症や脱水症状が起きたときは、アクエリアスなどのスポーツドリンクよりも経口補水液のほうが水分が素早く吸収されます。
農林水産省の公式サイトでは、経口補水液についてさらに詳しく説明しています。
経口補水液は、水にナトリウムなどのミネラルとブドウ糖を一定の割合で配合した飲料です。体液とほぼ同じ浸透圧のため、吸収率・吸収速度が非常に高く、「飲む点滴」とも呼ばれています。 スポーツドリンクに比べて糖分が少なく塩分が多く含まれています。 暑さや発熱などで大量に汗をかいた時や、下痢や嘔吐による脱水症状が出たときの水分補給には、経口補水液が適しています。
農林水産省
熱中症などで脱水症状が出たら、経口補水液で速やかに水分を補給することが大切です。
経口補水液の飲み過ぎは塩分の過剰摂取になるため、量に気を付けなければなりません。また、同様の理由から日常的に飲むことも推奨されていません。
経口補水液を飲む際は、商品パッケージ等で目安量を確認して適量を摂取しましょう。
また、農林水産省の公式サイトでは、心臓や腎臓疾患の治療中で、水分の摂取について医師に指示されている方は医師の指示に従うようにと書かれています。
スポーツドリンクと経口補水液を使い分けて、脱水の危険性を回避しましょう。
経口補水液は砂糖と塩で簡単に作ることができる
いざというときに経口補水液が家にない!という場合は、ご家庭でも簡単に作ることができますよ!
日新製糖株式会社が運営する「シュガーラボ」というサイトに載っている経口補水液のレシピをご紹介しましょう。
ボウルなどに材料を入れてよくかき混ぜるか、空のペットボトルがあれば、材料を入れて振って溶かして完成です。
レモンやグレープフルーツの果汁を少量加えると、カリウムの補給や飲みやすくするのに役立ちますが、果汁を入れすぎると吸収が悪くなるため5%を目安にしましょう。
手作りの経口補水液って持ち歩いても大丈夫?
手作りの経口補水液は衛生上、持ち歩きには適しませんのでご注意ください。
また、下痢や嘔吐をした場合は、汗をかくよりも多くのカリウムやマグネシウムなどが不足する可能性があるため、市販の経口補水液がおすすめです。
私は子供の授業参観のときに暑さで具合が悪くなり、座り込んでしまい、保健の先生が用意してくださった経口補水液を飲んで少し休んで回復したことがあります。
経口補水液は塩気が強そうなイメージがありましたが、私は特に違和感を感じずに飲むことができました。
経口補水液は熱中症にも下痢嘔吐にも役立つので、私は季節に限らず家に常備しておくと安心だなと思います。
乳幼児向けの経口補水液は0ヶ月から飲めるものもある
幼いお子さんをお持ちの方には、乳幼児向けの経口補水液がありますよ♪
ASAHI
アクアライトは赤ちゃんの体に優しい飲料です。対象年齢は商品によりますが、0ヶ月、もしくは3ヶ月ごろからとなっています。
「ORS」は発熱や下痢、嘔吐などで失われた水分やミネラルの補給に、その他のアクアライトはお風呂やお出かけ後の水分補給に適した商品です。
紙パックやペットボトル、粉末タイプなど、バリエーションも豊富なので使いやすいですね!
私の子供は幼いころに、たびたび下痢嘔吐になったことがありましたが、食欲も落ちてしまったので、飲み物から栄養を補給することの重要性を感じました。
手作りや一般の経口補水液を乳幼児に飲ませるには塩分が多くなってしまうため、乳幼児向けの市販品を置いておく方が安心だと思います。
粉末タイプは保管の際に邪魔にならないメリットがありますが、十分な効果を得るために、水の量はきちんと計りましょう。
糖分控えめで脂肪燃焼効果が期待できるアクエリアスゼロ
アクエリアスゼロはカロリーゼロの商品ですが、アクエリアスとの違いはカロリーだけでなく、成分や用途も違います。
アクエリアスゼロのパッケージに記載されている栄養成分は以下の通りです。(2022年3月時点)
アクエリアスの炭水化物は4.7gなので、私はアクエリアスゼロの方は糖質はかなり抑えられている印象を受けました。
また、アクエリアスには4つのアミノ酸が含まれていましたが、アクエリアスゼロにはアミノ酸ではなく、L-カルニチンという成分が含まれています。
わかさ生活が運営するサイトによると、L-カルニチンには脂肪の燃焼や、疲労感をやわらげる働きがあるとのことです。
運動中に脂肪を燃焼してくれたらありがたい!
さらに、アクエリアスゼロには運動中の水分補給を速やかにする工夫がされているのです。
アクエリアスゼロは運動時に素早い水分補給ができる
スポーツドリンクには、アイソトニック飲料とハイポトニック飲料の2種類あるのはご存じでしょうか。
アイソトニック飲料は、ナトリウムなどの濃度が人間の安静時の体液に近い濃度の飲料で、ハイポトニック飲料は、人間の安静時の体液よりもナトリウムや糖の濃度が低い飲料です。
販売元の日本コカ・コーラ社は、アクエリアスはアイソトニック飲料、アクエリアスゼロはハイポトニック飲料であるとしています。
子供向け栄養食品の開発販売等を行っている株式会社アストリションが運営するサイトは、ハイポトニック飲料について以下のように説明しています。
運動して汗をかくと体液の浸透圧は低くなっているため、アイソトニック飲料よりもハイポトニック飲料の方が水分が速やかに吸収されます
ATHTRTON
(中略)
発汗量が多い時期にはエネルギーよりも水分補給を優先した方がよいので、糖質がやや薄めのハイポトニック飲料の方が適しているといえるでしょう。
運動中は汗をかいて水分やミネラルが体外に排出されてしまい、体液の濃度が低くなってしまうのです。
浸透圧によって水は濃度の低い方から濃度の濃い方に移動するので、体液よりも濃度の低い飲み物の方が吸収されやすくなります。
そのため、アクエリアスゼロは塩分や糖の濃度を低くし、水分が腸で素早く吸収されるように作られています。
ちなみに、アクエリアスやポカリスエットは、安静時の体液の濃度に近い運動の前後に飲むと良いとされているので、その時に適した飲み物を選ぶといいですね♪
運動中にはアクエリアスゼロ、運動前後はアクエリアスがいいんだね!
運動前後と運動中で体に適した飲み物があることを知り、私は飲み物選びがとても重要なものだと感じました。
ゼロカロリーでも甘味料が使われている
アクエリアスゼロはカロリー0kcalですが、糖分が使われているのです。
先ほど解説した通り、糖分には水分を腸で吸収しやすくする働きもあるので、私が糖分は含まれている方が安心だと思いました。
ただし、アクエリアスゼロには、果糖の他に、スクラロース、アセススルファムKという人工甘味料が使われていますので、気になる方はご注意ください。
また、スクラロースの摂りすぎで下痢になることがあることを先ほどご説明しましたが、東京都福祉保健局によるとアセススルファムKも同様の作用があるので気を付けましょう。
私はスポーツドリンクの摂取のしすぎも不安なので、運動量とのバランスも考えて飲み過ぎにも注意したいと思いました。
粉末タイプは液体と使われている糖や成分量が違う
アクエリアスパウダーという粉末の商品は、液体のアクエリアスと使われている糖の種類が違い、成分量も一部異なります。
商品パッケージの表示によると、液体には果糖ぶどう糖液糖とスクラロース、粉末には砂糖、ぶどう糖、スクラロース、アセスルファムKが使われていて、他の原材料は同じでした。
糖が違うならカロリーも違う?
1Lあたりのエネルギーは、粉末は186kcal、液体は190kcalとなっていて、私は大きな差があるようには感じませんでした。
成分に違いがあるのか比べてみたところ、粉末と液体で量が異なるものがあったのでまとめてご紹介します。
【1Lあたりの栄養成分】
アクエリアスパウダー | アクエリアス |
エネルギー186kcal | エネルギー190kcal |
炭水化物46g | 炭水化物47g |
カリウム100mg | カリウム80mg |
アルギニン267mg | アルギニン250mg |
マグネシウム12mg |
食塩相当量、ロイシン、イソロイシン、バリンは全く同じ量でしたが、私は量が異なる成分があることを意外に思いました。
原材料には硫酸Mg(硫酸マグネシウム)と書かれていますが、パッケージにはなぜかマグネシウムが記載されていませんでした。
また、楽天やAmazonで販売されている粉末のアクエリアスには、はちみつや海藻エキスパウダーなど、製品サイトと異なる材料が含まれた商品も見かけました。
厚生労働省の公式サイトによると、 1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることにより乳児ボツリヌス症にかかる可能性があります。
はちみつの含まれている商品を購入する場合は、幼いお子さんが誤って口にしないように注意しましょう。
私は粉末と液体とで成分量や原材料が異なるのは、製造上の問題かなと思いましたが、どちらを飲んでも水分補給や運動への効果は大きな違いはないと推測します。
粉末のほうが保管するときに場所を取らないので、成分量や原材料の違いにこだわらない方には粉末もおすすめです♪
まとめ
- アクエリアスとポカリスエットでは成分や成分量、原材料が異なる。
- アクエリアスは成分にアミノ酸のBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)、アルギニン、クエン酸を含み、筋肉へのネルギー補給や筋肉の修復、疲労回復に働く
- ポカリスエットにはアミノ酸やクエン酸は含まれないが、カルシウムが含まれる
- 運動時の疲労回復や筋肉にはアクエリアスが効果的
- 発熱時や日常の水分補給には、アクエリアスより塩分や糖分が多いポカリスエットがおすすめ
- アクエリアスやポカリスエットのように、ナトリウムなどのミネラルを含んだ飲み物はイオン飲料といわれ、汗などで失ったミネラルを速やかに補給できる
- アクエリアスゼロは運動時に素早く水分補給できるように、塩分と糖分濃度が低く作られたハイポトニック飲料である
- 経口補水液は熱中症や下痢嘔吐など、平常時より多くの汗やミネラルを失った場合の水分補給に役立つ。平常時に飲むことは、塩分の取りすぎになるため推奨されない
- 経口補水液はスポーツドリンクより多くのミネラル成分を含み、速やかな水分補給が可能
- 粉末タイプは液体に比べて成分量が一部異なる。また、使われている糖も違うがカロリーは変わらない。
アクエリアスとポカリスエットでは、成分や成分量、原材料など違う部分も多くありますが、どちらも汗をかいたときの水分やミネラルの補給に役立ちます。
ただし、スポーツドリンクや経口補水液は飲みすぎると塩分や糖分の取りすぎになり、高血圧や糖尿病などの病気になる可能性があるので注意が必要です。
私は、アクエリアスとポカリエットに違いがあり、アクエリアスの中でも成分や飲むシーンが違うことを知り、スポーツ飲料の奥深さを感じました。
スポーツドリンクの塩分濃度や成分など、それぞれに特徴があるので、目的に合った商品を選んで効果的に水分やミネラルを補給していきましょう♪