私には2歳になる息子がいますが、先日友人が遊びに来て、お昼は手軽な宅配ピザを頼もうということになりました。
届いた美味しそうなピザを目の前にして、息子が「僕も食べたい!」と猛アピールをしてきたのです。
その時に、ピザって子供は何歳から食べれるのかな?と疑問に思いました。
ピザは味付けも濃いものが多いし、カロリーも高いイメージですよね。
私もそれが心配だったのでその時は息子にピザを食べさせることが出来ませんでした。
私が持っている育児本や離乳食本を見ても、ピザは何歳から食べれると、はっきりとは書いてありません。
そこでピザは何歳から食べれるのか自分で色々調べてみた結果、ピザは3歳以降に食べさせるのが一番良いということがわかりました。
子供が安心してピザを楽しめる方法をご紹介します♪
ピザは何歳から食べれるのか明確な基準は無い!
私の息子がピザを大人と一緒に食べたがったように、子供は大人が食べているものにすごく興味を示します。
ピザを食べさせる年齢について明確な基準がないので、いつ食べさせるかどうかはそれぞれの家庭によって判断基準が違うと思います。
私も他の家庭ではどうなのか気になったので、ネットでの声を調べてみました。
- 1歳4か月頃にはすでに与えていた。
- 2歳ぐらいから欲しがったので食べさせた。
- ピザ生地の味の付いていない端っこのところだけをあげていた。
- 小学生になるまで食べさせなかった。
このように意見は各家庭によって本当に様々で、これが一番正しい!というような答えは無いように思いました。
人の味覚の基礎が出来あがるのは3歳ごろ
私が住んでいる市では、子供が離乳食を始める頃になると保健師や栄養士による育児相談や栄養相談を受けることが出来ます。
息子の離乳食があまり進まなかったので相談に行った時のことです。
担当の栄養士さんから「3歳までの食経験は、その子の一生の味覚を左右する」という言葉を聞きました。
早い時期から、カロリーや塩分が高く味の濃い食べ物を与えていると、薄味を嫌がったりして正しい味覚を感じることが出来なくなります。
その結果、大人になっても濃い味付けを好んでしまい、内臓に負担がかかり、将来的には生活習慣病のリスクも上がってしまうのです。
忙しいママ達は、子供の味覚の発達のために、月齢にあった離乳食を一生懸命作って味覚を育てあげてこられたと思います。
離乳食が終わったとたんに欲しがるだけピザを食べさせていては元も子もないですよね。
3歳までは味覚が発達する大事な時期なので、子供が食べる食事には慎重になるべきです。
子供がデリバリーピザを食べる時は量に注意!
子供にとって早い時期から濃い味付けの食べ物を食べることは、出来るだけ避けなければいけませんね。
高カロリー・高塩分といわれるピザですが、だからといって体に悪いものなので食べてはだめ!と決めつけるのもよくありません。
子供も大人と一緒で美味しいピザは大好きなメニューの一つですものね♪
ピザに含まれるカロリーと塩分について
あなたは、ピザ一切れあたりのカロリーと塩分量はどのくらいあるか知っていますか?
ピザ業界では有名なピザハット公式サイトのデータを参照してみました。
子供に人気のメニューである「直火焼き照りマヨチキンⅯサイズ(スタンダード生地の場合)」の一切れあたりのカロリーは182kcalもあります。
ピザのサイズや種類によって差は大きくありますが、大人でも昼食や夕食に三切れ以上食べたら、だいぶカロリーオーバーですね。
ピザ三切れなんてぺろりの私が聞くと耳を塞ぎたくなってしまいます。
ましてや1~2歳の子供の一日あたりのエネルギー必要量は、900~950kcalです。
子供がピザ二切れ食べただけで、約一食分以上のカロリーを摂取してしまうので、やはり食べすぎには注意しないといけないなと思いました。
また、ピザに含まれる塩分量についてですが、大手ピザ会社の公式サイトには、塩分量についてはどこの会社にも表記されていません。
主に記載されているのは、各メニュー別のカロリー表やアレルゲン情報、主要原産地情報です。
そこで、文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」でピザの食品成分を調べてみることにしました。
その結果、ピザ生地一切れ(100gあたり)の食塩相当量は1.3gであることがわかりました。
これはピザ生地のみに含まれる量なので、そこにチーズや様々な具材をトッピングしたら、食塩量はそれ以上になることは容易に分かります。
生地だけでもこんなに食塩が含まれているとは今まで意識したことが無かったので、正直驚きました。
確かにピザを食べた後は、すごく喉が渇くという経験を多くの方がお持ちだと思います。
続いて、子供が一日に摂取可能な食塩量はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」(2020年版)として、子供の食塩摂取量の目標量(1日)を定めています。
男の子 | 女の子 | |
1~2歳 | 3.0(g未満) | 3.0(g未満) |
3~5歳 | 3.5 | 3.5 |
6~7歳 | 4.5 | 4.5 |
8~9歳 | 5.0 | 5.0 |
10~11歳 | 6.0 | 6.0 |
12~14歳 | 7.0 | 6.5 |
15~17歳 | 7.5 | 6.5 |
3~5歳の子供の場合、一食分の塩分量は1~2g程で抑えたいところなので、ピザ一切れ食べるだけで一食分の塩分を摂取してしまうことになりますね。
ピザ一切れでカロリーも塩分量も、3歳までの子供にとっては十分取りすぎてしまうということがよくわかりました。
海外の研究では、3歳までの子供が過剰に塩分をとってしまうと、大人になった将来、高血圧になる確率が非常に高いという結果も報告されています。
私はこれまで、子供の塩分摂取についてそこまで意識して子育てをしてきたわけではありませんでした。
日常の食生活を振り返ってみると、塩味の効いたおかきや味付けの濃いスープなど、何気なく食べさせてしまっているなと気づきました。
子供の将来の健康を想って考えてあげると、ピザに限らず、食事には気を配ってあげることが大事ですね。
子供にピザを食べさせる時のポイント
子供の消化器官が成熟するのは10歳前後と言われています。
糖質・脂質・塩分などを多く含む食べ物を摂りすぎると、うまく消化できずに下痢を引き起こす可能性もあるので気を付けましょう。
子供にピザを食べさせる時には、どのような点に気を付けたらよいのかをまとめてみました。
- ピザは一切れまでにする。足りなければ他の食事で調節する
- サラダやスープも合わせて食べる
- 飲み物やデザートは控えめに!
- 3歳以下の子供には食べさせない
- アレルギーにも気を付ける
大人でもピザを食べすぎてしまうと胸やけを起こしたりすことがあると思います。
小さな子供のピザの食べすぎには絶対注意が必要です。
脂質や塩分の高いピザを食べたら、サラダやスープからビタミンなどを摂取するようにして、栄養バランスを良くするようにしましょう。
また、カロリーが高いピザに、さらにコーラなどのジュースやデザートも一緒に食べてしまうと大変なことになってしまいます。
私もピザを食べたらコーラを飲みたくなる気持ちはすごく分かりますが、カロリーオーバーで肥満になる恐れもありますね。
離乳食が終わっても、3歳までの子供はまだ食べ慣れない食材が多い時期です。
塩分やカロリー摂取量の面からみても、3歳以下の子供はピザを食べることは控えておいた方が無難だと私は思いました。
ピザにはたくさんの具材が使われているので、食物アレルギーの有無にも気を付けなければなりません。
もし、初めて食べる食材が入っている時は、一つのピザに1種類だけのものを選ぶようにします。
そして子供の様子を見ながら少しずつ食べさせましょう。
デリバリーピザの子供向けおすすめメニュー
デリバリーピザは、ネットや電話で注文すると、すぐに出来たてのピザを家まで配達してくれます。
食事を準備する手間がいらないので、忙しいママの心強い味方ですよね♪
最近では、私の近隣にもデリバリーピザの店の数がとても増えました。
お店によって色々な特色のあるピザが売られているので、どのお店で注文しようかいつも迷ってしまいます。
その数あるお店の中にはお子様向けのメニューを取り扱っているところもあるので、いくつかご紹介したいと思います。
3歳を過ぎたお子様が、ピザを食べる機会があった時に、ぜひ参考にしてみてください。
ナポリの窯
ナポリの窯
ナポリの窯は子供向けのメニューが充実しています。
子供が好きそうな具材を使ったピザをはじめ、いちごやバナナ、チョコレートソースや生クリームを使ったスイーツピザもあります。
ナポリの窯
中でもネーミングが面白いなと思ったのが、「お子様ランチ」というメニューです。
クリスピーピザにスマイルポテトとチキンナゲットがセットになっていて、見た目も可愛らしいですね。
クリスピーピザは4種類の味の中から選べますので、子供も自分だけの好きなピザが食べられて大満足間違いなしです♪
残念ながら、私の家の近辺にはナポリの窯がありません。
生地や素材にこだわった美味しいピザがいっぱいあるので、もしあなたの近くにお店がありましたら、ぜひチェックしてみてくださいね♪
ピザ・リトルパーティー
ピザ・リトルパーティー
私の家の一番近くのピザ屋さんはこのピザ・リトルパーティーです。
今まで何度も注文をしていて、毎回色々なピザを家族で楽しんでいます。
お店のサイトを見てみると、一般のメニューとは別に、子供に人気の商品が集められたキッズメニューのページが作られています。
大人が注文する数あるピザメニューの中から子供が食べれるものを選ぶより、キッズメニューが分けて作られていると、とても注文しやすいですよね!
また、ピザの他にお好み焼きや焼きそばも注文することが出来るのがこのお店の珍しいところです。
ピザを手作りすれば離乳食期から食べられる
デリバリーピザは、ピザに含まれる塩分やカロリーなどの面から、3歳までの子供には向かないとお伝えしてきました。
しかし、大人が食べている姿を見たり、兄弟姉妹が食べていたりして、私の息子の様にピザを食べたがるお子さんもたくさんいると思います。
子供がピザを食べたいと言い出したら、どうすればいいのかしら?
そんなときは、安心な材料を使ってピザを手作りすれば、離乳食期の赤ちゃんから一緒にピザを食べることが出来るのです!
離乳食期といっても、食べさせるのは離乳食の完了期(パクパク期)になる生後12か月以降にしましょう。
ピザを手作りするメリットはたくさんあります。一つずつ見てみましょう。
材料やトッピングの具材を厳選しよう
ピザを手作りすると、材料から具の種類まで全部自分で用意することになります。
家で作れば減塩・低カロリー・低脂肪・添加物の少ないもの・アレルギーの出ない食材を選んで、安心安全なピザ作りが出来ます。
何より子供の好きな具材もたくさん用意して、子供と一緒にトッピングすればとても喜んでくれそうです♪
トッピングの量や大きさを自由に調節できる
手作りのピザは、子供の食事量に合った大きさで作ることが出来ますし、嚙みやすい大きさに具材を切ってあげると、とても食べやすくなりますね。
ピザのトッピングで外せないものがチーズです。
チーズには塩分が多く含まれているので、子供のピザにはチーズの量を控えめにしてトッピングしましょう。
チーズは種類にもよりますが、子供が1日に使用できる量は10g前後と言われています。
また外国産のナチュラルチーズは、リステリア菌に汚染している恐れがあります。
食中毒の原因にもなるので、国産のものを使用して必ず加熱するようにしてくださいね。
遊び感覚で楽しくお手伝い
ピザ生地を粉から作ったら、1歳の子供でもお手伝いが出来ますよ。
私も息子と一緒にピザ生地を手作りしたことがあります。
素手で粉をこねて、生地の感触を確かめたり粘土遊びのように楽しめるので、息子も夢中になって一生懸命こねていました。
小さな子供でも一緒にピザ作りを楽しむことができたので、いい思い出になったように思います。
3歳以上になれば、ママと同じように包丁を持って食材を切る練習をしたり、トッピングをするときに彩りを考えたりと、色彩感覚も磨かれます。
このようにピザを手作りすることは、親と子供の楽しいコミュニケーションの一つにもなるので、私はぜひおすすめしたいです!
作って楽しいピザ生地の簡単アレンジレシピ!
ネットの声でも、ピザは手作り派という人がたくさんいました。
少し手間はかかってしまいますが、ピザ生地から作ると、小さな子供にとってお手伝いの練習になります。
ピザ作りは様々な食材を聞いて見て、触って、香りを楽しんで、味わうという五感を刺激することで、子供の脳の発達に良い影響を与えるでしょう。
ピザ生地を作る時間がないという時は、食パンやギョーザの皮、ホットケーキミックスを使って代用できます。
ホットケーキミックスを使えば発酵する時間が不要なので、時短で美味しい生地が出来あがります。
さらに生地には甘みがあるので子供が食べやすい点も良いところですね。
作ったピザ生地は余ったら冷凍保存できるので、ストックしておけばいつでもピザ作りが簡単に始められますよ。
米粉を使った生地作り
ピザ生地は強力粉や薄力粉を使って作ることが多いですが、子供向けに作るなら米粉を使った生地作りをしてみませんか?
手作りは厳選した食材を選べるので、薄力粉よりも油の吸収率が低く、低カロリーな米粉を使うと体に良いピザが作れます。
小麦アレルギーのある子供も、米粉を使って生地を作れば、安心してピザを食べることが出来ますね。
<米粉ピザの作り方>
【材料】(ピザ生地)
- 米粉 200g
- 砂糖 5g
- 塩 4g
- ドライイースト 3g
- オリーブオイル 10cc
- 水 160cc
(トッピング)
- トマトソース 適量
- ピザ用チーズ 適量
- プチトマト、モッツァレラチーズ、バジル 適量
その他 ツナ、玉ねぎ、ピーマン、コーン 等お好みで
- ボールに米粉、砂糖、塩、オリーブオイルを入れ、混ぜる。
- ドライイースト、水を入れてよくこねる。
- 滑らかになり、生地が手につかなくなったらラップをして30~40分発酵させる。
- 生地を広げ、トマトソースを塗って、お好みの具とチーズをトッピングする。
- 200℃のオーブンで15分焼く。
このように簡単に、米粉ならではのもちもちした食感のピザが味わえますよ♪
子供向けピザのおすすめトッピング
子供が食べるピザには体に優しい食材を使いたいのが親心ですよね。
トッピングとして選ぶと良い食材はこのようなものになります。
- 野菜
- キノコ類
- 果物
- 魚介類
野菜については、子供の好きな野菜をいれてあげることももちろんですが、実は苦手な野菜もピザなら食べてもらえるチャンスなのです。
ゆでた野菜を細かく切ってトマトソースやケチャップに混ぜてピザに塗れば、野菜の苦みなどそんなに気にならずに食べられます。
また、苦手野菜をトッピングした上に海苔を散らして目隠し!なんてことも出来ますよ。
野菜の好き嫌いがあるお子様はぜひ一度試してもらいたいです。
食物繊維が豊富で低カロリーなキノコ類や、ビタミンが摂れる果物も入れると良いと思います。
反対に、子供が食べるには気をつけたい食材がこちらです。
- ソーセージ、ハム、ベーコン、サラミなどの肉加工品
- チーズの大量トッピング
子供が大好きなソーセージなどですが、脂肪分・塩分・添加物が多く含まれているので、トッピングに使うとしても少量にしたいですね。
チーズも塩分や脂肪分が多いのでかけすぎは禁物です。
私はチーズたっぷりの熱々とろとろのピザが大好きですが、自分の体のためには適量を守るということが大切なんだと思い直しました。
ピザは体に悪い食べ物ではなく、肉、野菜、ツナ、しらすなど様々な食材を組み合わせることで、栄養バランスの良いピザを作ることが出来ます。
色々アレンジして健康に良いピザを作れるといいですね!
まとめ
- ピザを食べれる年齢に明確な基準は無いが、3歳までは味覚の発達に大きな影響があるため、デリバリーピザを食べるのは3歳以降が望ましい。
- 子供にとって高カロリー、高塩分のピザの食べすぎは、将来、生活習慣病のリスクが高まる。
- デリバリーピザには子供向けのメニューを用意しているお店もある。
- 離乳食の完了期の赤ちゃんから3歳までの子供にピザを食べさせる場合は、手作りのピザが体に良い。
- ピザを手作りすると、子供にとって安全で健康的なピザが作れる。
- 子供にとってピザ作りはお手伝いの練習が出来て、食材の勉強にもなる。
- ピザ作りは大人と子供の両方が楽しみながら、コミュニケーションもとれる♪
ピザの食べすぎは、子供の成長期にとって必要な栄養バランスを崩してしまいかねません。
子供がまだ小さいうちは、ピザを食べさせる量や回数を親がしっかりと管理してあげて、工夫することが大事です。
そうすることで、デリバリーピザや手作りピザを大人と子供が一緒に安心して楽しむことが出来るのです。